独逸LL.M.留学日記


『天国のミュンヘンっ子』“Ein Münchener im Himmel“ はミュンヘンでは有名な絵本です。


10分間のアニメがDVDでも売っています。関連グッズも売っているくらい人気のお話です。

バイエルン弁で話す主人公のミュンヘンっ子のオッサンがとてもカワイイです。

話の内容は、




ミュンヘン中央駅でポーターとして働くアロイスが、突然、勤務中に心臓発作でなくなってしまいます。



二人の天使によって、天国へ連れて来られたアロイス。「エンジェル アロイシウス」という名前をもらって、天国で働く事になりました。羽根が生え、白い天使の服をまとったアロイシウスの仕事は、ハープを持って、朝8時から12時まで賛美歌を歌い、12から20時までホシアンナを歌う事。



アロイシウスは「なんだって?」と聖人ペテロに質問します。
「御飯は?飲み物は?」
「あなたには、マナ(天の糧)が与えられます。」とペテロ。



アロイシウスは、「賛美歌?」と納得いかない。なにより辛いのはミュンヘンっこにとって、ビールが飲めないこと。
納得いかないまま、アロイシウスはハープを持って賛美歌を歌います。



「ハレルヤー、ハレルヤー」
なげやりに歌うので、
「ハレールヤッ!ルヤッ!」
アロイシウスの下手な賛美歌に皆耳をふさぎ逃げていきます。
ある天使は、アロイシウスの歌で気絶してしまいました。



この状況に困った神様は、アロイシウスを呼び、彼に別の使命を与えます。
カソリックの都市ミュンヘン政府に「神からの手紙」を届ける事。



アロイシウスは、再び故郷ミュンヘンへ行く事ができると大喜び。早速、手紙を持ってミュンヘンへ向かいます。
果たして、アロイシウスは「神からの手紙」をミュンヘン政府に渡す事ができるのか???




というのが大筋です。結果は読んでのお楽しみ。

ミュンヘンのレストラン、ホーフブロイハウスには、アロイシウスの絵が飾ってありました。ミュンヘンっ子は、だれでも知っている有名な話です。ちょび髭アロイシウスの天使の姿が面白いです。

私が一番好きなドイツの絵本です。