ビリーエリオット日本版ついに!! | ケンジの一人旅

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趣味は一人旅。
これまでに撮り溜めた写真をこのブログでご紹介し、
みなさんに癒しをお届けできればと思います。

大変ご無沙汰しております。

ケンジです。

 

ブログを書くのは2年ぶりです。

どうしてもブログで書きたいことが出てきたため、

2年の沈黙を破って、投稿します。

 

私は旅行が好きで、イギリスが好きで、ミュージカルが大好き。

そのことはこのブログでもず~っと書き続けてきましたが、

今回、私の大好きなミュージカル、ビリーエリオットが、

ついに日本版として公演されることとなりましたっ!!爆  笑

 

私がビリーを初めて観たのはロンドンイギリスで、2006年の1月でした。

初演はその9か月前の2005年3月でしたが、

私はギリギリ、オリジナルキャストで観ることができたんです。

当時、日本人の観客はあまりいなかったと思います。

まだオリビエ賞も取ってなかったですし、

トニー賞に関しては、まだニューヨーク公演すらされてませんでしたし。

 

初めて観たときの衝撃たるや、なかったですびっくり笑い泣きおねがいラブ

英語でわからない内容も多かったですが、

とにかく心が躍って、正にElectricity キラキラ

 

ロンドンのビクトリアパレスシアター

 

 

それからというもの、終演となる昨年4月まで、

ロンドンに毎年通い続け、

数えてみたら、26回も観てました。。

 

その他、ニューヨーク、シカゴ、メルボルン、

さらにイギリスツアーでウェールズ、マンチェスター、

先月はミルトンキーンズと、

ビリーを追いかけて世界を飛び回り、観た公演数は約40公演。

はい、私はキチガイですてへぺろ

 

 

ニューヨーク

 

シカゴ

 

メルボルン

 

マンチェスター

 

世界でビリーエリオットを一番観た日本人は私ではないかと。

そんな統計はないので判りませんが、自負はあります。

 

ビリーの内容やイギリスのビリーの感想については、

過去の旅ブログで記事にしていますので、

興味を持ってくださる方は是非下記リンクを訪れてみてください。

http://ameblo.jp/lklondoner/entry-11439678809.html

 

で、日本版の公演が7月19日から始まりました。

 

日本版ビリーですが、実は私はあまり期待をしていませんでした。

多くの人は、ビリー役を演じられる日本人子役がいるのか?

と思っていたようですが、日本の子役は素晴らしい子が多いので、

できないわけはない、と私は思ってました。

しかし、ビリーはイギリスの物語。

単なる少年のサクセスストーリーではなく、

イギリスの階級社会や、サッチャー時代の近代化の波、

地方の炭鉱の町の長期ストライキなど、

日本人になじみのない要素が背景に存在します。

またイングランド北部の田舎町が舞台のため、言葉のなまりが強く、

労働者階級特有の、汚い言葉もたくさん使われます。

これを日本人が、しかも日本語でどう表現するのか??

正直、できっこない、と思ってました。

 

ということで、7月19日、赤坂ACTシアターへ、

品定めする気持ちで、プレビュー初日を観に行きました。

 

期待してないとか言っときながら、初日から行くなんて、

観る気満々やんけっ!ニヤニヤ

 

そりゃ、ビリーマニアとしては、行っとかないとねぇ。。

 

赤坂ACTシアター

 

 

率直な感想ですが、日本語吹き替え版のビリーエリオットでした乙女のトキメキ

 

見事にウエストエンドのビリーエリオットを、

そのまま日本に持ってきて、日本人が演じている。

正確には、ロンドンのものではなく、イギリスツアーのものかな。

ロンドン公演終了後に始まったイギリスツアーで、

少しだけ演出が変わったんですが、

日本のビリーの演出は、ツアー版を踏襲していました。

イギリスで観ている錯覚にも陥り、いろいろな想いが交錯して、

最初から最後まで、涙が止まりませんでした。

 

初日のビリー役は前田晴翔くんでした。

彼のダンスは素晴らしかったです。

アメリカでストリートダンスをやっていたそうですが、

バレエを後付けで練習したとは思えない、見事なビリー。

ピルウェット、いわゆるバレエのスピンもきれいでした。

EXPRESSING YOURSELF もサイコー拍手

晴翔くんも、マイケル役の持田唯颯くんも、歌が上手。

イギリスのビリー役の子は、バレエやダンスは上手くても、

歌が上手な子があまりいなかったんですよね。。

汗だくになりながら、楽しそうに歌って踊る姿が印象的でした。

また、晴翔くんの ANGRY DANCE の表現力は圧巻でした。

 

大人キャストも、しっかりイギリス人に見えましたし、

細かな演出もしっかりコピーされていました。

食べかけのパイを捨てるときにお皿を一緒に捨てるところとか。

マイケルがトゥトゥを着たまま帰るとき、片方だけ靴を履くとこも。

トイレの壁の落書き、 Mrs.Wilkinson is the right cow ! も同じ。

実はオーディションで映し出される客席は、

ロンドンでビリーを公演していた、

ビクトリアパレスシアターのものだって知ってる人は少ないでしょうね。

ウィルキンソン先生やお父さん、おばあちゃんも、完コピ。

とはいえ、それぞれのキャストが個性、Individualityを出してる。

特にお父さん役は、

吉田鋼太郎さんと益岡徹さんのダブルキャストですが、

それぞれで演じ方が異なって、お芝居の奥の深さを痛感しました。

懸念された言葉の点は、そうきましたかって感じ。

いや、しっかりハマッてると思います。

 

実は私、すでに4回観ました。

プレビュー初日の晴翔くんに加え、2日目の航世くん。

航世くんのバレエは素晴らしい!

ANGRY DANCE で靴が脱げないというトラブルがありましたが、

リハから本番までに成長して、足が大きくなったのかな?ウインク

彼のElectricityはとても美しかったです。

 

あと2回は、本公演初日と、本日。

計4回中、3回が晴翔くんでしたが、

飽きるどころか、どんどんハマっていっています。

 

 

プレビューのカーテンコールは写真撮影ができました。

本公演ではできませんので、みなさんマネしないように。。

 

ということで、この夏は、ビリーエリオットに通うことが決まりました。

他のビリー3人も観ないといけませんしね。

休みの度に、赤坂へGO!!

8月は5回くらいかな。8月中は力くんを観に行けないので、

9月にも同じくらい行かないと。

10月の大阪行き飛行機も決定です。

でもいい席が取れないのがフラストレーション。。。えーん

 

空席はけっこうあっても、いい席はほとんど売れてる。

日本のミュージカルは値段が高いから、

本当に好きな人しか行かないんじゃないかと危惧しています。

ブロードウェイやウエストエンドでは、

家族連れやカップル、観光客が多いんですよね。

日本では、私のような、リピーターだらけだったり!?

もしくはおひとり様で来ている女性客が多くて驚いています。

 

これはチケットの売り方の問題じゃないかなと思ってます。

13500円て、試しに観てみようと思う金額ではないですよね。

せっかくの夏休みなんだから、

安いファミリーチケットとかバンバン売ればいいのに。

あと後方の席は、もっとたたき売りしてもいいと思う。

ビリーほどの演目なら、リピーターになって戻ってきます。

入り口を大きくすることで、オーディエンスの数が増えて、

結果的にロングラン公演も可能になるのではないですかね。

だって、ビリーほどの手間や時間をかけて作り上げた演目を

たったの3か月で終演するなんて、勿体なすぎます。

日本のミュージカル界を盛り上げるためにも、

もっと上手にチケットを売ってほしいものです。

 

話が逸れましたが、

みなさんも、ぜひこの夏は、ビリーエリオットを観てください。

観ないと、絶対に後悔しますよ。

 

最後に、私が10年以上も前から愛していたBILLY ELLIOTが

日本で受け入れられて、心から嬉しいです。

主催してくれたTBSさん、ホリプロさんはじめ、

海外のクリエーティブチームの皆様、関係者の方々に感謝感謝です。

そして何よりも、1年半もの間、

オーディション、稽古をがんばってくれた、

ビリー役の晴翔くん、航世くん、咲哉くん、和樹くん、力くんに、

ありがとうと言いたいです。

身体に気をつけて、そして楽しんで下さいね。

 

また劇場でお会いしましょう。

 

かなり長くなってしまい、失礼しました。

 

追伸:

2005年3月にロンドンで始まったビリーは、2016年4月に終演するも、

その後はイギリスツアーを行っていました。

そして今月、ドイツのハンブルグで公演を行い、

先週22日に千秋楽を迎えました。

オリジナルのロンドン公演から数えて12年間ものロングランでしたが、

イギリスのビリーが、幕を下ろしたんです。

本当に淋しいですえーん

この淋しさを、日本のビリーが癒してくれています。

日本の公演は11月まで。短いですよね。

公演、延長してもらいたいです。