2012.12.06


仕事の引き継ぎ、打ち上げなどでたくさんの人と会う日々の中
卵巣凍結の手術とは別に、抗がん剤の準備も、というわけで
腫瘍内科の診察を受けるべく、クリニックへ母親と向かう。

わたしの通うクリニックでは、化学療法(ケモ)中は
主治医とは別に、抗がん剤担当の先生がついてくれる。
初めて会うT先生は飄々とした、30代後半くらいのシュールな感じの先生。
普段は大学病院に在中し、週1回、クリニックへ来ているようだ。

わたしの抗がん剤に関しては、
1クール(3週間おき)×4回の計8回の半年間
前半はFEC100、後半はドセタキセルとハーセプチン。

卵巣凍結の手術日が12月11日。入院は、前日の10日から。
クリニックと大学病院の共通のカルテでは、退院日は13日になっている。
抗がん剤は、最速で13日が可能とのこと。

退院当日に大学病院から、
クリニックへタクシーで通うというヘビーな日になりそう…
でも、原発の治療は遅らせたくないので予約を入れる。

その後、別室で看護士さんから、使用される抗がん剤と全ての副作用や準備に関して
アドバイスや注意事項など細かい説明を受け、たくさんの資料を受け取る。

医療用ウィッグの資料ももらった。
抗がん剤の楽しみが、ウィッグのみのわたしは
事前に張り切って用意していたため、今すぐには必要がなかったけれど
医療用のわりには手頃な値段のものもあり、復職の時には検討しようかな、と思う。

わたしが前半で受けるFEC100という抗がん剤は
F(5-FU)、E(エピルビシン)、C(シクロホスファミド)という3種類のことを指す。
経験者の方たちが、みんな嫌がるという通称“イチゴシロップ”ことエピルビシン。
やはり、この副作用が一番キツい印象…。

副作用は、吐き気、倦怠感、食欲不振、脱毛、味覚・嗅覚障害、皮膚異常、
血管痛、口内炎、免疫力低下による骨髄抑制…など。
事前にある程度調べてはいるので想定内なものの…
幼少の頃から、ひどく乗り物酔いするわたしは吐き気が苦手。
昔に比べれば、吐き気止めの質が良くなった、と言われているようだけれどかなり心配。
抗がん剤、どれくらい耐えられるかなぁ…。

まぁ、先のことを心配しても仕方がない。
まずは、目先の“卵巣凍結手術”だ。
そして、この頃には、痛み止めを飲まないと耐えられない程の生理痛がきていた。