2014年9月13日(土)先負

(ここ数日,移動が多すぎて,更新ができなかった。ので,遡って更新,,,あしからず。。。)

今日は,群馬県南牧村のフォーラムに参加してきた。南牧村は過疎地でして,実は以前に一度訪れたことがあるところだった。(行って見て,気付いた笑い,,,あしからず。。。)今日の風景は,その時の風景と変わらず,自然豊かなのどかな風景だった。さて,今日のフォーラムは,スローライフ学会が行ったものであったのだが,テーマは人口減少問題。そのために,見出しは「南牧村を「ちびっ子の遊ぶ里」へ」となっていた。驚いたことには,会場は満席で立ち見なんかも出て,おそらく200人くらいは参加していたろう。私にとっても興味深い内容で,地方自治の約半数が消滅するというショッキングなデータを示した増田先生が基調講演をされていた。基調講演は,話題提供ということで,その後のディスカッションにつなげる形だったのだが,やはりどちらかというと,そのディスカッションの方が興味深かった

人口減少すると,行政サービスが滞り,介護の問題なんかも浮上する。空き家なんかも出て大変だ。さて,どうしようということで,空き家対策が講じられるような話の流れもあるようなのですが,そのディスカッションは5グループに分けられていて,私が入ったのが,さきがけ政策,というグループ。基本的には,どのグループも,この南牧村の過疎問題をどうしようということになっており,一応すべてのグループを紹介すると,①グループは「ちびっ子万歳」。中学生が20人ほどしかいないこの地域に,どうやって子供をを増やそうか?ということを考えるらしい。②グループは,私のグループなので後ほど。③グループは,「仕事おこし」。若者がこの地に来ないのは,仕事がないからだ,ではどうする?ということを議論するらしい。④グループは「空き家対策」。これは,先述の通り。⑤グループは「東京とスクラム」。東京からこんなに近いのだから,何とかして東京から人を呼べないか?と考えるらしい。(他のグループに,らしい,と付けたのは,私が直接見ていないので,,,あしからず。。。)

さて,そんな②グループ「さきがけ政策」において,驚いたのがそのグループの20名ほどのメンバーが,北は私の秋田から,南は長崎雲仙市から参加していたこと。また,8割がたは,その地域の人以外の人で構成されていたことだった。過疎の問題は,今や日本全体の地域の問題として拡がっていることの表れだろう。そこで出てきた問題は,企業誘致の問題。地場産業の問題,であった。地元の人からの話題であったが,正直,いまだにこの議論がされていることに驚いた。この問題は,喫緊の問題であることに変わりはないのだが,この問題が解決したところで,先はない,ことに気付かないようだ。というのは,人口が減少しているのは,自然の問題。なぜかというと,自然はいつも適正を求めるからだ。今の日本の人口は,経済成長という幻想に後押しされて,増えすぎたのです。空き家も,店も,箱モノを作りすぎたのです。それは,その土地の適正を逸脱した数の問題なので,本来ならその適正から考えるべきだと思うのです。人が減って困るのは,増えすぎた政治家や行政の人たちです。この人たちは,誰かが働いてくれて税金を納めてくれなくては食べてはいけません。ので,考えるべきは,その政治家や行政が主体となって考えることよりも,地域の人,もしくはその地域がどのように自立すべきか,を考えるべきだと思うのです。しかし,いまだに外から何とかしてもらおうと,そんなことを考えているのだということを,改めて思いました。

私が活動している足尾では,そんな政治や行政に頼らずに,何とか自立できないものか,と模索しています。幸いにして,代表している地元のメンバーも,これを理解してくれて,一緒に活動してくれています。私が参考にしている,ナウル共和国やトリスタンダクーニャ島の現状も理解してくれているようです。それらのいい点悪い点を理解した上で,自分の地域の文化と融合させて,その地域は作られていかなくてはならないと思うのです。実は,地域が自立していると,人口が減少しようが,過疎になろうが,デフォルトがあろうが,影響は小さくなるはずなのです。(この分析を,12月13日に東大で行われるもったいない学会の学術大会で発表する予定です。誰でも参加できますので,お時間のある方はぜひ。)地域自立の根幹は,お金に振り回されず,食うことができる,にあると思います。

さて,そんなもろもろの気付きを得られたフォーラム。いつも思いますが,こういう活動はありがたいです。私に,考えるきっかけを与えてくれます。私は,そのきっかけをもとに,移動も気にせず活動のエネルギーにするのですが,今回の日程は,あまりにも強行でした。今回のフォーラムが17時30分に終わったのですが,翌日,私が顧問をするラグビー部の公式戦初戦で,青森に行かなくてはならず,その日のうちに秋田に戻りました。戻る際に,ナビを入力したところ,なんと群馬から秋田は,まっすぐ北上しているのです。しかも,高速を通って帰ると,深夜12時くらいに着く予定が,そのまっすぐ伸びた案内では9時30分には着くと出るではありませんか。ということで,まっすぐ伸びたその案内の通りに戻り始めました。でも,その9時に近づいてもいっこうに秋田は近づかない。間違っているのかと,やり直してみても変わらず,いざ9時を過ぎたところで,残り距離が300k強。その時,初めて気付きましたね,自分が12時間間違っていたことを。(このナビの到着予定時刻は,アナログの時計で示される,,,あしからず。。。)翌日の約束予定は,6時30分。焦りました笑い。途中,高速を乗ったりして,何とか家に辿り着いたのが,4時頃。2時間の仮眠をとって,約束になんとか間に合った,という状態。こんな時に,後輩に言われた一言が思い出される。鈴木さんはなんとかなっちゃうから行けないんですよ,,,たしかに。反省を込めて,しかし明日の試合は,思いっきり楽しんでほしいと,そんなことを密かに思うのでした。。。