ヒルズボロの新事実

1989年4月15日に起きたヒルズボロの悲劇から23年。昨日事故の新事実が明らかになり、遺族が求めてきた９６人の正義へ一歩前進した。３年前に設立されたヒルズボロの独立事故検証委員会の報告会がリバプール大聖堂で行われ、ディヴィッド・キャメロン首相が謝罪し、リバプールサポーターに非はなかったこと、４１人の命は救えた可能性があったこと、ザ・サンの報道は虚偽報道であったことなどこれまで警察により隠されてきた事実を公表した。

「1989年4月15日の警察の失態、さらにそれが生み出した苦しみを本当に申し訳ないと思う。23年間苦しみ続けている亡くなった96人の遺族とリバプールファンに謝罪する。リバプールファンは事故の原因ではなかった。」

「あの日から間違ったことが起きている。責任ある当局がヒルズボロは最低限の安全性が保障されていないとわかっていながら、試合を決行したことは間違っていた。家族が真実を手にするまでこれほど長い時間と労力がかかりすぎたことも間違っていた。警察が事件記録を書き換え、ファンのせいにしたことも間違っていた。」

「政府そして国を代表して、これほど長く二重の不平な苦痛を生み出してしまったことに心からお詫び申し上げる。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　事実が明らかになった後行われた追悼式

また、事故当時はPM3:15の時点で96人全員が致命傷を負っていたと報告されたが、救急隊の遅れがあったことが分かり、救急隊がもっと早く到着していれば41人の命は救えた可能性があったことが明らかになった。

当時〝真実”と題し、リバプールファンが原因だと偽の報道をしたザ・サン紙も謝罪した。

「23年前サンはとんでもない間違いを犯してしまった。ヒルズボロの出来事に関して、ずさんでとんでもない記事を出してしまった。真実だと言ったが、そうではなかった。ヒルズボロの事故調査委員会が真実を公表した。すさまじい事実と警察がリバプールファンを非難しようとする試みが明らかになった。23年前のサンは彼らと同じサイドにいた。非常に恥ずべきことで心底申し訳ないと思っている。尊大な羞恥心を示していく。」

問題の記事を執筆したマッケンジー氏も謝罪。

「あの記事に関してリバプールの人々に心から謝罪をしたい。私の恐るべき行為のせいで20年以上の月日、40万ページの書類、2年の調査期間がかかってしまった。あの記事はもっともっと正確に言えば〝真実”などではなく〝嘘”と書くべきものだった。誠実に書いたつもりだったが、大間違いだった。」

亡くなった９６人全員の葬式に参列するなどJustice For The 96の活動に多大な献身をしてきたケニー・ダルグリッシュはここから戦いは続くと９６人の正当性が認められるよう求めている。

「とても前向きな結果だ。昨日の出来事で正当性が認められるベースになるものができた。残念なのは４１人の犠牲者を救えたかもしれないという事実。遺族は相当な怒りを覚えているはずだ。」

「首相はしっかり話をしてくれた。委員会は本当によくやってくれたと思う。みんな調査委員会の仕事ぶりに満足してるよ。アンディ・バーナム議員とスティーブ・ロゼラム議員もきちんと報告を公表するよう努めてくれた。委員会は相当な情報量を調べる必要があったが、しっかりやってくれた彼らを称えるべきだ。遺族にとってはまだ一番の目的は果たされていないし、正義を勝ち取るまでの道は続く。まずは死因証明書と検視官の報告書を事故死から非道な殺人に変えることからだろう。」

当時10歳の従弟を亡くしたスティーブン・ジェラードは遺族やファンを苦しめてきた嘘に怒りを覚えている。。一生傷は消えないが、真実が少しでも楽にしてくれることを願っている。

「23年もの間、遺族やリバプールサポーターは犠牲者の真実と正義のために戦ってきた。犠牲者や生存者は1989年4月15日だけでなく、この20年以上ずっとファンの行動のせいだと中傷されて苦しんできた。」

「苦しんできた遺族の一人として言えるのは、この痛みと苦しみが消えることはない。だけど今日の報告が少しの心の癒しとなり、みんなに真実を知らせてくれているものだと願いたい。」

遺族にとって、リバプールFCにとって2012年9月12日は歴史的な日となりました。

終わってないけど本当に大きな一歩。23年も戦い続けた遺族の方にただただ頭が下がります。ただ一方23年も隠し続けたなんて腹が立ちます。ここまで苦しまなくて済んだかと思うとやりきれない思いです。

久々にケニーの姿を見れました。一日４件の日があっても全員の行ったってWhat a legend!!!King!!!

YNWA.