いよいよ冬も本番になり、コートや暖房も欠かせなくなりました。同時に病気の機会も増えるこの時期、どんなものが起こりやすいか、いくつかおさらいしておきましょう。
1、インフルエンザ
インフルエンザのウイルスによってかかります。重い風邪を連想すると予防や治療がしやすいでしょう。
インフルエンザは感染力が強いので、かかってしまったら周りに伝染させないよう、咳エチケットや整理整頓、消毒などにも気を配りましょう。
2、ウイルス性胃腸炎
強い吐き気や下痢などをもよおす症状が一般的で、ノロウイルスやアデノウイルスなどが有名です。
胃腸炎のウイルスは通常のアルコールでは殺菌できないので注意が必要ですし、特効薬もありませんので回復まで時間がかかります。
いちばんの予防法はこまめなうがい・手洗いです。万一吐いたものを片づけないといけなくなった場合は、ゴム手袋などを着けなるべく接触しないようにした後、しっかりと手洗いをしてください。
3、立ちくらみ・心筋梗塞・脳梗塞
私たちの体は温度に敏感で、暖かいと血行が良くなり寒いと血行が悪くなります。
暖かいところから急に寒くなると血行がぐっと悪くなり、それが心臓や脳に強く影響すると「心臓や脳に酸素や栄養が届かなくなり」心筋梗塞や脳梗塞になる危険性があります。それより程度はぐっと下がりますが、立ちくらみが起こりやすくなることもあるようです。
特に危険なのは「寒い脱衣所・浴室から急に熱い湯船に入る」「寒いトイレで強くふんばる」「起床時にがばっと起きる」こと。実際にこれらのケースで病院に搬送されるケースが冬に増えるそうですので、なるべく温度差が少なくなるように気を付けてください。
冬は寒さと乾燥からウイルス性の病気が出ることと、室内外の温度差から神経・内臓系の不調がでるとイメージすると良いでしょう。
体を温め水分をしっかりとり、疲れをためないようにすごして乗り切るようにしましょう。
薬剤師/産業カウンセラー 小林 源