ブログネタ：銭湯行ったことある？ 参加中本文はここから
ハルの生まれたのは京都の古い町家。
バリバリ市内である。
西陣織の有名な町、どの家からも力織機の音が、昔は耐える事が無かった。
とんからりん、などと優しい音じゃない。
どんがらどんがらがーがーがりがり！
ぐわっちゃんぐわっちゃん、かなりの音量が鳴り響く。
幼いハルのおもちゃは、絹糸を巻く芯に目鼻を書いた人形だったさ。
おもちゃは無いが、中庭がある。
七五三には西陣の帯と京都の染めの着物が当たり前。
そんな町である。
だが、実は古い町家の多くに、お風呂が無いのをご存知だろうか？
そのため銭湯通いは普通の事。
夏は毎日、冬は２日に１回。通ったもんだ。
番台でお金を払い、籐籠に着替えを突っ込んで
持って行った洗面器にタオルとせっけんとシャンプー入れて浴室へ。
高い天井に欄間のすかしぼりが怖かったなあとか、
電気風呂が怖くて近寄れなかったなあとか、
あがって飲むラムネがごちそうだったなあとか、
最近の子は知らないのか。
だが、実は我が息子でかハルくん。
じいさまっ子だったためか、実家近くの銭湯の常連だった。
ゆず湯もしょうぶ湯も知ってる、かなり渋い中学生だったりするんだな、これが
