この間書店に行ったら最初に目に飛び込んできたのがこの本。
「村山由佳」とは誰ぞや。そんなの知らん。
『元々子供用の「絵本」だったこの本を「絵のない絵本」として売り出した』らしい。低レベルなあたしにとっては「絵」があったほうが良かったのかもしれない、と少し思ったりした。
この本を買ってから家に着くまでの30分。“絵本の絵の無いver.”。果たしてあたしが読解する、なんてことが出来るのだろうか。そんなことばっかり心配してたけど、

すんげぇ楽しめた☆


『約束』
大人も子どもも読める稀有な小説の一つ。「挿絵」の淡い色合いが好きです。実際に絵が書いてある訳ではなかったのですが、「挿絵」の役割をする「文字」が所々にみられ、飽きることなく読むことが出来ました。重いテーマで気持ちが内に向かいがちなところで気分転換に外の景色を見てはどうですかと促してくれるような、同時に本文を補完する心象風景の役割も備えたような「絵」です。
死の床に就いている友人との約束、タイムマシンづくりが柱のテーマですが、この本そのものが世代を超えてのメッセージを備えたタイムマシンともいえます。
「いっぺん起こってしまったことは二度と変えようがない。タイムマシンを持たない僕らに許されているのは、過去の上に今を、今の上に未来を積み重ねていくという 地道な方法だけだ。後戻りはできない」――たとえ人知を超えた果たし得ない約束ではあっても、約束を交わした相手を忘れずに営みを続けていく道なら残されて いる-それは人間を信じる道でもあると思うのです。


さぁ、読め\^^/