R4はi7-3370T+GTS 450からわずかに置いて行かれている。ただ,高負荷設定の1920×,カバル RMT;1080ドットでも74.5fpsを叩き出しているので,aion RMT,世にあるほぼすべての3Dオンラインゲームはまったく問題なくプレイできるレベルにあると断じてよさそうだ。  グラフ11,12は,公式の高解像度テクスチャパックを導入し,メモリ負荷が非常に高くなった状態の「The Elder Scrolls V Skyrim」(以下,Skyrim)におけるテスト結果だ。  SkyrimではCPUクロックが比較的スコアを左右しやすい傾向にあるため,最大3.7GHz動作のi7-3770T+GTS 450が標準設定ではM17x R4を上回っている。ただ,Ultra設定になると,M17x R4はCPUのクロック差をものともせずにi7-3770T+GTS 450を逆転しているのも見て取れよう。  性能検証の最後は「DiRT 3」だが,ここではSTALKER CoPやBF3などと同様に,M17x R4がi7-3770T+GTS 450に対して有意なスコア差を示している(グラフ13,14)。 液晶込みでもデスクトップPCより確実に低い消費電力バッテリーでのゲームプレイは約2時間期待できる バッテリー残量のおおよそは,本体底面のバッテリーパック部に用意されたボタンとLEDインジケータから確認できる  冒頭で示したとおり,M17x R4はモバイルノートPCというわけではないため,「持ち運ぶ」ということはそれほど想定されないと思うが,それでも消費電力は気になるところだ。ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて,システム全体の消費電力を計測してみよう。  テストにあたっては,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とする。M17x R4のテストではバッテリーパックを取り外し,ACアダプター駆動もさせているが,その結果がグラフ15となる。  アイドル時,アプリケーション実行時とも,M17x R4の消費電力は,比較対象となるデスクトップPCよりも圧倒的に低い。液晶パネルを駆動させねばならないというハンデを負いつつ,i7-3770T+GTS 450から最大47Wも消費電力が低くなっているというのは注目すべきだろう
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