動脈硬化

 

 動脈硬化の発症・進展に重要な役割を果たすのが酸化LDLコレステロール(酸化悪玉コレステロール)です。


LDLは活性酸素などの働きにより酸化されると言われています。これにより自分自身がラジカルとなり、血管細胞を傷つけたり血管の壁を分厚くしたり、血管の細胞を殺してしまったりします。


また、この酸化LDLを炎症細胞マクロファージが食べ、それが集まることによって血栓になります。


また、活性酸素は、LDLを酸化するだけでなく、自身が血管を傷つけたり、血管の壁を分厚くする作用を持っています。


そして、これらもまた悪いサイクルを生みます。


酸化LDLや活性酸素により血管が傷つくから炎症細胞がやってくる

 ↓

炎症細胞が活性酸素を出す

 ↓

その活性酸素がまた血管を傷つけたり酸化LDLを作る


というサイクルを繰り返し、雪だるま式に悪化していくのです。


動脈硬化により血管が硬くなると高血圧が起こります。


また、血栓が大きくなったり、不安定な血栓が血管の下流まで飛んで行ってしまうと、心筋梗塞・脳梗塞などの大きな病気が起きてしまいます。


抗酸化物質をとると、酸化LDL・活性酸素を還元することができますので、この悪いサイクルを断ち切ることができるのです。