糖尿病・高脂血症・高血圧・高尿酸血症など、生活習慣が原因でおこる病気全般を生活習慣病と呼びます。


生活習慣病は自覚症状がなく、放置してしまいがちですが、いずれ狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などの大きな病気を招く為、しっかりとコントロールしなければなりません。


今話題のメタボリック症候群は、これらと肥満(内臓型肥満)が合併しているものの総称ですが、これはさらにリスクの高い危険な状態と言えます。(昔は、『死の四重奏』なんて言われていました。恐ろしい!)

糖尿病


 糖尿病で高血糖状態になると、それだけで糖が勝手に酸化され、活性酸素の産生を促します。


さらに、活性酸素の還元酵素の働きを弱めることでも酸化を促進します。


高血糖によって引き起こされる代謝・生体反応の異常のほとんどに活性酸素が関与しているのです。


また、すい臓でのインスリンの分泌低下・組織でのインスリンの効きにくさ(インスリン抵抗性)も活性酸素が悪さをしています。


また、糖尿病の合併症は血管が障害されて起こるのですが、これらも酸化ストレスによって引き起こされると考えられており、合併症の予防にも活性酸素の消去が非常に大切になります。



そして、この状態は悪循環を生み、糖尿病があるから活性酸素が増え、活性酸素が増えたから糖尿病を悪化させるというサイクルを作ってしまうのです。


糖尿病の患者さんにとっては、活性酸素を消去することが糖尿病をうまくコントロールして悪化させないキーだと思います。