氷室椿庭園@茅ヶ崎東海岸。耽美な気分に浸れマス。250種類の椿の中には珍しい品種も | 桃色テラス

桃色テラス

事物に対するあやふやな恋情≒物欲食欲、日日流され忘れてしまうような些事など、雑多な覚え書きの保管場所。
地元茅ヶ崎に関するメモ、私見偏見に満ち満ちた本・映画などの感想も。

あはれ来て野には咏へり曼珠沙華

三橋鷹女が理想です。

 茅ヶ崎で1番好きな場所は?と問われたら、今の季節なら迷わず「氷室椿庭園」と答える。1300本の庭木に250種類の椿。
 「椿ってこんな花でしょ」という思いこみをあざ笑うように多様な色形を誇り、品種によって開花時期がずれる為、シーズン中は毎週訪れても、わずかな違いが目を楽しませてくれる。

桃色テラス

 茅ヶ崎駅南口のメインストリート、雄三通りを海に向かって徒歩15分。鉄砲通りを横切ってずんずん歩き、脇道をちょこちょこっと入って、「あれ?道を間違ったかなぁ」なんて思う頃に門が見えてくる。ルート上に一応案内板が出ているので、道路脇に注目を。

 三井不動産の元副社長である氷室ご夫妻の所有だった庭園を、ご遺族が茅ヶ崎市に寄付して下さったんだとか。開園から約20年が立つが、いまいち知名度が低い。私が知ったのも5年ほど前だ。

 圧倒的な物量と、手の込んだ品種改良が織りなす、草木であるのにどこか人工的な美しさがたまらない。薔薇を愛でる心境にも似通うのかも。毒々しいほど鮮やかなマーブルカラーの大輪、透き通るような白が引き立つ薄い花弁をもつ小振りな花。どちらも椿だという。なるほと、言われてみれば厚くつやのある葉は確かに椿のそれ。
 花弁の縁から茶色く朽ちる様も、冷たい風にばらばらと吹き飛ばされる花びらも、ぼとんとおちた無惨な花首の姿までもひっくるめて艶やか。ビールを持ち込みたいけれど、公共施設だからダメかな。それだけが残念(未確認。今年は聞いてみよう)。

 桃色テラス
 
 いまいち知名度が低い。茅ヶ崎在住の人のあいだでも広く知られてはいない。椿のトップシーズン(まさに今)でも、平日の夕方は人影もまばら。椿と私、世界にはそれしかないような気分に浸れるちょいお耽美な楽園なのです。



茅ヶ崎市東海岸南3-2-41
TEL 0467-82-2823

庭園 9:00~17:00
和室(申込み制) 9:00~21:00

無料 (和室利用は有料)

休園日

月曜日休園(月曜が祝日の場合、次の平日が休園日)
3月は休園日なし

神奈中バス 「東海岸南3丁目」下車
コミュニティバス「えぼし号」 「4.恵泉幼稚園前」下車

駐車場 身体障害者用の駐車場のみ(2台)
要事前連絡



*茅ヶ崎市 氷室椿庭園
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kouen/9877/tsubaki/001474.html
茅ヶ崎市のWEB 写真たっぷり!


*つばき祭り
3/10~20 南通商店街にて、各種キャンペーン開催
3/20 10:00~
「椿咲く 茅ヶ崎を歩きましょう 南口と氷室椿庭園周辺の 茅が散歩」
増田知子さん案内(茅ヶ崎ガイド倶楽部・茅ヶ崎まるごと博物館所属)

http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/dbps_data/_material_/localhost/020kikaku/070hishokouhou/kisha/h23/20120306tsubakimatsuri.pdf

*和室を借りて読書会(ちがぽん)やりたいな……。


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