この記事は、過去に書いた記事に大幅な加筆と修正を加えたものです。

http://www.okamuratakako.com/_info/release.html

[転載開始]

ニューリリース ☆NEW SINGLE  2010.12.04 リリース   (公式HP通信販売及び、ライブ会場でのみの限定販売商品です)  ソロデビュー25周年記念特別限定盤として、約2年半振りのリリースとなる待望のニューシングルです。 昨年、10月に行われた赤坂BLITZでのライブで発表され、その後たくさんの方からシングルリリースのお問い合わせをいただきました。そこで今回、12月に開催される「Christmas Picnic」ツアーに合わせ急遽リリースが決定! カップリングには2008年にリリースされたアルバム「未来へのたすき」に収録され反響が大きかった「forever」と、クリスタルサウンドを2曲収録。このシングルは特製紙ジャケット仕様でお届けします。 TLCC-2525
定価¥1,800(税込) 『 IDENTITY 』 1.  IDENTITY 2.  forever 3.  IDENTITY (カラオケ) 4.  forever (カラオケ) 5.  IDENTITY (クリスタルサウンド) 6.  forever (クリスタルサウンド)    ★このCDをご購入希望の方は通信販売ページをご覧いただきお申込み下さい。    ※ファンクラブ会員以外の方もご購入いただけます。

[転載終わり]

両方とも「愛昇殿」(東海地方の葬儀場)のCM曲です。私はこの売り方を見ると、「みんなが出してとせがむから売ってあげるネ!」「出来たらファンクラブ入ってネ!それかせめてライブに来てネ!あ、でも入らなくても売ってあげるネ!」どうもそんな風に見えて仕方ありません。しかもマキシシングルで\1,800は高い!まあ誰の発案かは知りませんが、そんな姑息な手段を採ると一部の人から反発を買うのは必至でしょう。

本論に入りますが、タイトルでも書いたように、商売は正攻法で臨むべきであり、決して姑息な手段に頼るべきではありません。例えばアメリカの自動車メーカーも、1970年代以降日本やヨーロッパの自動車メーカーにどんどんやられてしまいます。しかし、ここでアメリカの自動車メーカーがやったことは、当時真に求められていたこと(経済性・耐久性など)を追求するのではなく、政治的圧力や車そのものの大幅値引き(中にはかつてのクライスラー・ネオンみたいにしばしば車そのもののコストを落としまくることもあった)といういわば姑息な手法でした。
当然ながら姑息な手法というのは続かないもので、それが今日まで続くアメリカの自動車業界の不振-しかもGMとクライスラーは倒産してしまった-の一因となりました。
そして姑息な手法がはびこる、と言えばテレビでしょう。近年テレビ離れが急激に進んでおり、テレビ離れを食い止める(=安定して広告料の収入を得る)には番組の内容・質ともに根本的に見直すべきですが、テレビ局がしていることと言えば無理矢理CMを見せるよう仕向けることにより広告料の減収を食い止める姑息な方法しか出来ないようです。

姑息な手法ばかり書き立てるのもなんなので、正攻法で臨んだ結果大成功を収めた例を一つ挙げます。
愛媛県にある伊予鉄道です。伊予鉄道は、他の地方私鉄の例に漏れず、少子化とモータリゼーションの進行により、電車・バスともに乗客の減少が続いており、2000年度には1969年の14%にまで落ち込みました。それが一転、翌年度からは増加に転じました。そうなった要因は、大雑把に書くと運賃・ダイヤを徹底的に見直し、同時に地元の行政や他の企業との連携を図ったからです。加えて社員の接客態度など、細かなところまで見直した結果得た信頼関係が乗客の増加につながりました。
(出典:鉄道ジャーナル2003年10月号)
無論背後の事情は地域によって異なり、乗客の減少が続く他の地方私鉄は努力を怠っているとは思いませんが、伊予鉄道の成功例は正攻法で臨むことがいかに大事かを教えてくれます。