ブログスフィア | 【税理士選びの専門家】タックスコム山下健一の虎ノ門社長ブログ

ブログスフィア

ロバート・スコーブル, シェル・イスラエル, 酒井 泰介
ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち
を読んだ。

Firefoxや、Googleの実例もあげながらブログの可能性について書かれている。

★本書の全体の流れとしては、
消費者の心理的変化が、伝統的マーケティング手法の変化をもたらしている。
それは、企業側からの一方的な情報発信から、消費者との会話型マーケティングを指す。
アナログの世界では口コミなどがそれにあたり、近年Web上でも可能になってきた。
そのWeb上での会話型マーケティングを初めて可能にしたツール、それがブログなのだ。



というのが書かれており、文中ではその正統性の証明やリスク、その回避方法などが書かれている。
個人的には、全体的にまとまりがないように感じたが、ブログの利便性は理解できた。



以下に要点をまとめてみた。

■ブログ成功のポイント

□語れ、売り込むな

□頻繁に投稿し、面白いものを書け
・嫌々書いているもは読んでいて分かるし、隠せない。

□情熱と正統性を示せ
・情熱だけでは説得力がない、正統性だけでは退屈。

□当たり前のことを当たり前に
・人の話に耳を傾けろ、失敗したらいち早く認め、対応せよ
・よその店のほうが安い場合は、そちらを進める。
 そのときは売り上げが落ちても、顧客の信頼とロイヤリティは勝ち得る
・知らない時はそういおう
・決して嘘をつくな
・決して情報を隠すな
・自社やその製品の権威になろう
・全ての利害関係を明らかにしよう
 お金をもらっている場合は、それも全て書く



■ブログのリスクと解決方法

□リスク
ネガティブなコメントに対してどうすればいいのか?
 ↓
□解決方法
どのみち人に不満があれば悪口を言うものであり
オンライン上にはそのはけぐちはいくらでもある。
それなら、どうして自分のブログで相手に不満を言わせ
それに対して真っ向から反論できるようにしないのか?


□リスク
投資収益率が低い
 ↓
□解決方法
ブランド構築も同様で、直接収益にはつながらないが、
企業の信頼という付加価値がやがて、収益につながる。

□リスク
セキュリティ面
 ↓
□解決方法
ブログポリシーを設ける



■ブログを避けるべき企業
命令型文化を持つ司式ではブログは育たないし、
先に述べた平凡で退屈なものになってしまう。

すなわち、古い体質の企業には不向きだということだ。
これは企業がい最も犯しやすいミス。
こういう企業はブログは止めるべき。



■これらを総括して考えると、※ティッピングポイントを過ぎているアメリカでさえ
(ある一定の時期に加速的に技術が広まるポイント)
ブログの広がりはこれからのように感じた。

確かに、顧客志向型の時流とブログはマッチしているので可能性は大きいと思うが、
日本ではさらに時間がかかりそうだ。
日本も既に2005年にティッピングポイントが迎えているようだが・・・。


現実に目を向けると、大企業はブログをすることで
どの企業も持つグレーゾーンに触れてきた消費者に対し
真っ向から意見できないのも事実だ。


他で言われているのは、気づかなかったと言い訳ができても
自社が運営するブログに書き込まれた時は言い訳のしようがない。

そもそも言い訳をする姿勢自体が、事業活動として間違えている
そういった古い体質は急には改善されないだろう。

それなら、ブログは導入しない方がいい、もしくは様子見というのが
今の企業の現状だと私は考える。


ただ言えるのは、マイクロソフトの例など本書でも触れられているが、
それでもブログを取り入れ消費者の声を聞こうという真摯な姿勢を示すことができれば、
確実に他の企業より信頼を勝ち取っていけるだろうし、そういった企業がこれからの時代は生き残っていくのだろう。


小手先のツールとしてではなく、本当に消費者のことを考える企業が増える時代になるだろうし
いち消費者として、いち起業家としてそうなってもらいたいと思う。




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