藤巻健史の言(9/2付)。。 | たいくつ親父のひとり言(パートⅡ)

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亭主敬白

昨日発売の週刊朝日「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」は「外貨準備のドルを積み上げるチャンス」というタイトル。

先々週末から先週はじめに世界中のマーケットが大揺れした。

またまた中国経済減速懸念だ。724日号のこのコラムに書いたとおり、中国を起因とする金融危機は世界に連鎖するはずがない。

中国は為替のペッグ制(固定相場制のひとつ)を維持する為に資本規制をしているからだ。中国人は外国の金融商品を自由に買えないし、日本人をはじめとする外国人は人民元を自由に購入できない。

だからリーマンショック時に米国で起きたな大量の資本移動は起こらない。


ちろん中国を相手としている企業の業績悪化懸念が株価を下押しするだろうし、中国の需要減による石油価格の下落、それによる資源国経済の減速も考えられる。

しかし、実体経済の悪化は、金融危機の連鎖ほど怖いものではない。


今回、一番肝を冷やしたのは、各国中央銀行ではなかろうか?

普通なら利下げをするのだが、ゼロ金利では下げようがない。

量的緩和は『大きいハンドルの遊び』と同じで危機に対して即効性が無い。

米国の利上げが遅れるという説もあるが、早めに利上げをして、危機対策用の『利下げ』という武器を持ちたいと痛感したとも考えられる。また、ドルが急落した際には、政府・日銀は『ドル買い/円売り』介入をするべきだ。

急激な円高防止の意味もあるが、それ以上に外貨準備のドルを積み上げるチャンスだからだ。

私の予想する日本の危機のとき、個人であろうが国であろうが、ドルを大量保有していれば生き延びられる。

詳細は来週号(週刊朝日)に譲る。