浦安で、石井光太氏の講座 | はっしーの浦安Diary

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浦安在住。中国茶台湾茶が好きです。

遺体―震災、津波の果てに/石井 光太
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もうすぐ東日本大震災から1年ですね。先週、今週と、ノンフィクション作家の石井光太氏の話を聞く機会がありました。なんと、浦安市内の公民館の小さな会議室にて。実は去年もいらっしゃってたのですが、去年は都合つかず参加できませんでした。なので、今年は世界のこと、そして日本のことをお話されるということで楽しみにしてました。


先週は世界で起こってる戦争について。戦後の戦争はそれまでの戦争と様変わりしているという話から、アメリカ側でない見方を説明してもらえ、なんだかすごくすっきりしてきました。まだまだわからないことが多いけど、アジア側、アラブ側の考え方を少しでも理解するのに役立ちそうです。


そして、今日は東日本大震災で石井氏が取材に行った場所でのことをお話してくださいました。震災後4日目に入った津波の被災地がどのようであったか、遺体の状態の話から、遺体安置所での話、DNA鑑定の話、歯での鑑定の話などなど。死後硬直した遺体を、警察などでなく、地元の人が腕などを折るなどして運びやすい状態にしなければいけなかったことなど、現地へ行った方でないとわからないであろう話を聞いてきました。こちら にも少しだけ載ってるので、よかったら、ごらんください。


いろいろ話をきいてると、どうやら、DNA鑑定よりも歯が確実っぽい。DNA鑑定は、最初に見つかった遺体のDNAをとっておかなかったせいで、次に見つかった家族の遺体のDNAを確認できないってことが多いようで。当時は大混乱だったから、最初のほうですべての遺体のDNAをとっておくことができなかったようだけど、もしそれができていればという話もあるようです。

歯は、歯医者さんごとに治療にクセがでるから、見たら、どの歯医者さんが治したかわかったりもすると。ただ、津波で流され、カルテも電子データもない状態なので、ほんと、歯医者さん頼みみたい(たまたま小さな町や村が被災地に多いため、歯医者さんのおかげでわかるケースも多いと)。以前台湾のドラマで、保険番号?かなにかを言えば、一発で今までの病歴が病院のPCにでてくるというシーンを観たことがあるんだけど(実際そうなの???)、日本もそれがあると、このようなときに役立ちそう。でも、これ、やらないよね、日本……。

ほかにも聞いてるだけで泣きそうになる話ばかりで、やっぱり実際に行った人の話って違うなぁと思いました。テレビではすべて話したりできないもんね……。


石井氏は、とてもおだやか感じで、お話が上手く、参加して本当によかったと思いました。石井氏の講演会が近くであるときは、ぜひ行ってみてください。オススメします。






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