香港から世界のChina townへ(浄土真宗親鸞会講師の記録)
昨年11月11日夕方 クチン市のカフェにて
今回は、ボルネオの学生の皆さんに、親鸞聖人の教えを
伝えました。
3月11日、東日本大震災の時、東京の大学病院に研修医
として来ていた何さん(現在ボルネオの国立大医学部5年)、
工学部の学生で弟の何君、さらにお父さんが現地日本企業
の管理職であった黄君、そして今回はじめて、ボルネオに
行ったのが、後列右側の鄧君です。
彼は、マレー半島側の首都クアラルンプールの人で、ボルネオ
に来たのははじめてとのことでした。
同じマレーシアでも、半島側と、ボルネオは600キロ離れて
いるので、めったに行くことがないのです。
11月11日夕方、鄧君が運転するレンタカーで、黄君宅に
行き、近くのカフェへ行くと、何さんとその弟が待っていました。
夜8時から、病院での実習に入る何さんは、この後、徹夜に
近い勤務ですが、7時40分過ぎまで、熱心に、親鸞聖人の
教えを聞いていました。
(2011年11月11日 マレーシア・クチン市)
ボルネオ島は、世界で3番目に大きな島で、3カ国が分け
合っています。マレーシア、インドネシア、そしてブルネイ
ですが、その中、マレーシアは13州ある中の2州が、
このボルネオにあります。
イバン族をはじめ吹き矢で獲物を取る原住民も多く住んで
おり、オランウータンの保護区があるのも、私が行っている
サラワク州です。その州都が、クチン市です。
ここの中国系の寺で、1998年には、
「如来所以興出世 唯説弥陀本願海」の演題で5日間、
1999年には「三願転入」で3日間、講演をしたことが縁で、
今も定期的に、ボルネオに行っています。
写真は、クチン市の中心部を流れるサラワク河のほとりの
ホテルから撮影したサラワク河のボートステーションです。
11月8日午後、香港からシンガポールに、到着。
すぐに友人に手配してもらったブギスのホテルに向かう。
その後、夕方、共に親鸞聖人の教えを求める、シンガポールの
3名と、その友人である王シュンダ君に会いました。
大変礼儀正しい青年で、日系企業に勤務しているとのことでした。
彼の知っている、点心と野菜料理が有名な、中華レストランへ
入りました。
中国には「人生苦海」という言葉がありますが、どうして人生は、
苦しみの海になるのかというと、王君は、「泳ぐ方角が分からず、
どこへ向かって泳いだらよいか、分からないからです」と言い
ました。本当に仏縁の深い人でした。