原爆が落ちてもあきらめなかった広島から福島へ、希望のエールを送りたい。 | たんぽぽ 東日本大震災からの復興を応援します

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仲間みんなで記事を書いています

リンゴ今日の担当 おどちゃんですリンゴ

私は広島で生まれ、広島で育ちました。
母は長崎で生まれ、長崎で被爆しました。
そうです。私は被爆2世です。

原爆が落ちて70年は草木がはえないと言われた広島でした。

でも、すぐにドクダミやヨモギなどが生えてきて
土壌の放射能をグングン吸収してくれたんだという話を
広島の人たちから何度も聞かされました……。



今日はみなさんに『ふくしま希望市場』さんをご紹介します。
http://www.kibou-ichiba.jp/fs/kibouichiba/c/home

事務所は福島県のほぼ中央に位置する鏡石町にあります。
『ふくしま希望市場』さんは、原発事故で農業ができなくなってしまった農家さんを
救おうという思いからプロジェクトを始められました。

そして力を入れて取り組んでおられるのが土壌除線活動です。
「ふくしま希望除線方式」と命名された独特の除線方式を創出されました。
簡単にその方式を説明します。
詳しくは『ふくしま希望市場』さんの希望便り(ブログ)を読んでくださいね。
http://blog.kibou-ichiba.jp/?p=823

まず、長方形の畑を等分に6区に分割します。
その1つの区画に5/6区画からはぎ取った汚線土壌を1つの区画に積層し花壇化します。
(剥ぎ取り表土の深さは、完全に放射線が検出されない深さを確認します)
表土をはぎ取った5/6区画は放射線含有の無い農地として再生します。
当然5/6区画から生産される農産物は放射線含有の心配はありません。

だから、驚くべきことに『ふくしま希望市場』さんで取り扱われる農産物全てが
不検出(10ベクレル/kg未満)なんです。
http://www.kibou-ichiba.jp/fs/kibouichiba/c/gr50

そしてその土壌を移動させず、その場で除線します。
農地の片隅の1/6に積層された放射線を含有した土壌で作った花壇(除線システム花壇)で、
花を栽培し、土壌から放射線を吸収消滅させます。
http://blog.kibou-ichiba.jp/?p=830

『ふくしま希望市場』さんは法人ではありません。
このプロジェクトにかかる莫大な費用をすべて自分たちで捻出されて行っておられます。

なぜそこまで心を尽くして力を尽くしてこのプロジェクトを行われるのか、
勝手ながらその想いが込められたブログを抜粋して転載させていただきました。


我々が除線に関わることは、生産者様のためというのももちろんですが
なによりも、今、様々な事情で福島に残る子供、
そしてこれから生まれてくる子供の為にも
少しでも安心な土地と、安全な農産物を残さなくてはいけないと思うのです。

それは未来に対して我々がしなくてはいけない事である……

『安全と信頼を取り戻すための努力をする』
諦めずに活動を続けることが何より大事な事で、
それが震災を乗り越えた我々の義務でもあると思います。
でなければ、支援の手を差し伸べてくれる方々の好意が全て無になってしまいます。

誰かがなんとかしてくれるのではなく、自分たちでなんとか出来ることはする。
そう思います。

今、立ち上がる事を決意した我々は、
ここに自分達と、希望を失いかけている仲間達のために
希望を手に入れて欲しいと願う心ある多くの日本人の方々と 
ひとつ想いでつながれる希望の地をここに生み出します。
負けない心を胸に 生産者自らが立ち上げ 自らが必ず希望を取り戻す
ふくしま希望市場 ここに我々はふくしま希望市場を創設する

私は『ふくしま希望市場』さんの熱い思いがこもった商品をぜひとも食べてみたくなり、
「希望お試しセット」を注文しました。

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私が最初に感じたことは、野菜が落ち着いているということです。
これはあくまでも私の感覚なのですが、すごく落ち着きを感じたのです。

何故だろうと思った瞬間、答えがすぐに湧いてきました。
私は野菜からにじみ出ている自信を感じたのだと思いました。

福島の農家さんにたっぷりと愛情をかけられ、大切に育てられました。
きちんと検査を受け、
『ふくしま希望市場』さんに「君は大丈夫」と送り出されました。

だから、希望を背負って福島からやってきた野菜たちは、
どの野菜も胸を張って堂々としていました。

そして野菜がおいしかったのは、もう言うまでもありません。
特になすの甘みをこれほど感じたことはありませんでした。




私は今回、この記事を書かせていただきながら思いました。
東北で被害に遭われた方たちが、
何を想い、これからどうされようとしておられるのか。
今、どのような努力をされておられるのかを
私たちはきちんと知らないといけない、
知ろうと努力しなければいけないと思いました。
これはもう、日本人としての義務だとも思います。

福島の農家さんたちは震災により、原発事故により、風評被害により、
どれほどの苦しみやつらさを背負われたのか、
私たちにはとうてい理解できないと思います。
それは私たちの想像を絶するものだと思うからです。

私たちが東北の方たちの苦しさ、悲しさを消し去ることはできないし、
そんな力もありません。
でも東北の方たちの苦しさ、悲しさが少しでも軽くなるように、
少しでも喜びが増えるように努力していけたらと思っています。

なかなか記事を更新できていないのですが、
東北の方たちの努力する姿、未来に対する熱い思いなど
みなさんに知っていただきたいことを
これからもずっとご紹介していきたいと思います。

最後に以前私が書いた東北を応援する詩の一部です。
みなさんに読んでいただけたらと思います。http://ameblo.jp/attamarin/entry-11101493094.html

背負いきれないほどの重たい荷物を
東北の人たちだけに 背負わせたらいけん

気の遠くなるような悲しみを
全然 先が見えない苦しみを
東北の人たちだけに 背負わせたらいけん

果てしなくどこまでも続く
復興への険しい道のりを
東北の人たちだけで 歩かせたらいけん

東北で起きた悲しい出来事は
日本全体に課せられたものだ

復興は みんなの力でせんといけん
復興は みんなが心を合わせてせんといけん

絶対にそうせんといけんと 私は思う