ここ最近、またロマリオが世間を賑わせている。

ビーチサッカーブラジル代表に選ばれた(nikkan)
と報道されていたはずのロマリオがなんと、今度は
アマチュアサッカーリーグの選手になるためにイン
グランドへ行くとか。(excite)



ジーコに訴えられていた裁判で敗訴。ジーコへ250万円
支払うことになったとか。(nikkan)

今回のロマーリオ騒動については、jumpinさんがわかりやすく
説明されてました⇒ファーポコ

昔から何かと話題の多い選手なのだが、僕にとっては
特別な選手だ。少し懐かしい気分になったので昔話を
交えてロマリオの思い出を書いてみた。

僕の高校時代の監督は、すごく研究熱心だった。
「俺は下手だったから、考えるしかなかった。」
が口癖。そしてその研究結果はロマリオを例にした
ものが多く、僕は幸い(!?)にもFWだったから、
ロマリオの話をよく聞かされていた。



裏への出方、スローインの受け方ディフェンスの背負
い方・・・。そして何よりロマリオ独特のシュートの
タイミング。
「ダフってもいい。そのタイミングで打つことに意義
がある。」って変な体制でシュート打つ練習もした。
この頃は、ビデオ見てもロマリオはよく点を入れるが
うまいなんて印象はなくて、監督の言うマリーシアも
よくわからず・・・目立たない選手だなぁて思ってた
監督のFW論も正直、半信半疑だった。



「日本人は、もっとロマリオのマリーシアを学ばなけ
ればならない。」


これは日本代表の決定力不足について質問された、元
ブラジル代表のカピタン、ドゥンガのコメント。
単純な僕は、失礼な話だが、それを聞いて見方がひと
つ変わった。「やべ!おっさん(監督)正しいこと言う
てたんや。」僕は真剣にロマリオの凄さを理解できる
よう試みた。

そんな経緯もあり、今の自分のサッカー観、特にFW
の動きの質に関しての考え方の正解はロマリオにある
といっても過言ではない。ロマリオだったらどう動く
のだろう?って所から思考ははじまるクセがついた。
もちろん同じ動きはできないし、アイデアもない。
ボールがきたらあせるし・・・

ラウール、インザーギなどポジショニングが天才のFW
を見てもどこか、チームとしての決め事やろぉ?とい
う目で見てしまう。ロマリオには、ずっといっしょに
やってる仲間はいない。チームを転々とし、点と荒稼
ぎし渡り歩く男だ。言い換えると、どんなパサーも出
したくなる、出せるところにいる。
それがロマリオのマリーシアであり、スペシャルな所

僕が見てる範囲ではあるが、似たボールの受け方をす
る選手が一人いる。ボールを持ってからの動きの質は
まるで異なるが、多分彼も相当な影響を受けたと思う
のだが・・。
それは、レアル・マドリーのロナウドだ。



ジダン、ベッカム、グティ、ラウル、フィーゴと郡を
抜いたパサーが揃ってるからわかりにくいが、ロナウ
ドが点を量産できるのは彼のドリブル・シュート力と
いうよりボールの受け方の巧さにあると僕は思ってる
そしてそれはロマリオの動きによく似ている。
オフサイドの旗を確認した時の仕草までそっくりだ。
意識しているはずだ。さらに、スキャンダルの多さ、
チームへの問題発言の多さも・・・そっくりだ。

ロマリオ。もう39歳。
体力は衰えても彼のマリーシアは衰えたりしないのだ
ろう。本当にただモノではない。