たいせつな存在を失った悲しみとフォトブック | 夢を叶える歩き方

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看護師として思ったこと、オフの楽しみごと、夢中になることなど、いろんなことを書いています。



注文していた愛犬のフォトブックが届きました。

写真をプリントアウトするよりも、スマホ上とかで見ることが多くなっていますが、じっくりと眺められるフォトブックにするのって、味わいあっていいものです。


パナシェが亡くなったことをキッカケに作りました。

16歳の誕生日を迎えた矢先に倒れて、あれよあれよというまに病状は悪化。獣医さんから見せてもらった検査数値のあまりのひどさに驚きと、気づけなかった後悔の山でした。



いよいよ命が…となったとき、

仕事のようには居られない自分。


医療者としての自分と家族としての自分、こんなにも複雑な心境になるとは思いませんでした。


看護師として看取ったり、病状の思わしくない方と接するとき、冷静でいる自分ってどうなのよって改めて思うこともありましたが、そうじゃないと看護はできないでしょう。



ご自宅でご家族の介護をされている方、されてきた方の話を聞くと、自分にはたして出来るのか。その時が来たら、今回のように揺れ動くような気がします。



パナシェは4日間入院。

数値はあまり改善せず、自宅で看た方がこの子も安心するでしょうと言われ退院し、亡くなるまでの1か月弱は点滴通院となりました。重度の腎不全でした。



獣医さんがいった言葉は、

医療者の私にとってすぐに予後が悪いと、回復困難と判断できました。でも、信じたくなかったです。


点滴通いさせながら、

衰弱していく様子から長くはないことは分かりました。


点滴通いをやめることは死を意味する。



生きるって、

延命治療って、


どうすることが一番いいのでしょうね。



普段、患者さんのご家族が悩まれるこのことを

改めて考えることになりました。



もう、点滴通いはやめさせよう。

その翌朝、パナシェは旅立ちました。



パナシェが倒れる数日前、

これまで一緒にいてくれてありがとうって、

生まれたときのことから、離婚後も支えてくれたこと、新しい人生を踏み出そうと思っていること、色々とパナシェに語って聞かせたんです。


これも偶然なのでしょうか…




パナシェを看取ったあと、

この数年間世話をしてくれた両親が、やれることは精いっぱいやったと言ったことが印象に残っています。



判断に迷う場面があったとき、


迷いながらもいい。


そのときの最善を選択する。





正解は無いのかもしれません。




どうしたら良かったのか、

どっちにもそれなりに思うことが残るでしょうね。



後悔ばかりしていつまでも気持ちを引きずって泣いてばかりいたら


それを向こうの世界から眺めていたとしたら


どう思うだろう。




安心してくれるには?





今日もまたどこかで見てくれている。

そう思って、一日一日を大切に生きたい。


フォトブックは亡くなった数日後に作りました。

パソコンで作業しながら泣きながら、作ってました、、、。


グリーフとは、大切な人やものを失った「喪失の悲しみ」。

看護現場でもグリーフに対するケアの重要性を指摘され、ご遺族の方にどう関わるかの研修などが行われています。


フォトブックは、私にとってグリーフケアになったように思います。


写真を選び終え、実際に手元に届いたいま、

なにか一区切りついた感じがします。