かけそばとおにぎり
ちょこっと、メシ、食うてくるわ～
「いってらっしゃ～い～！１時までに、帰ってきてね～」
分かってる～！
と、言って、表に出たら、寒～！粉雪が、舞ってます・・・青空なのに～、支離滅裂や～
１時に、来客があるんです・・・そんなに遠出は、できない・・・
おっ！
車が、２台しか停まっていない・・・
山の神
ここ、わが社から、愛馬を走らせて、たった３分ほどで着く、手打ちそば屋さんです
表は、１５台ほど、車が置けるんですが、今日は２台しか来てません・・・
土日は、いつも、ドライブ族で混んでるのに、今日は、ウィークデー・・・
田舎の、古いお家を、１０年ほど前に、ここに移築して、ポツンと立ってます
さあ、行ってみましょう・・・
まさか、今日は、品切れはないやろ・・・
「いらっしゃいませ～、お１人ですか・・・」
レンガ色の、上下の、賄い服を着た、オバチャンが、上がり框に立って訊きました
はい、１人です・・・
「靴を脱いで、お上がりください、空いてるテーブル、お好きな席へどうぞ～」
上がると、広い板敷の間に、２組の、中年の、アベックしか居りません・・・
いっぱい、テーブルが空いてます・・・寒そうです・・・
アベックを過ぎて、１番奥の、窓辺のテーブル席、座蒲団の上に、どっこいしょう！
どっいしょう！と言うと、前に見える、後ろ姿のオバチャンのお尻も、どっこいしょう～！してます・・・
レンガ色の賄い服のオバチャン、急須と、湯呑みを持ってきました
かけそばと、おにぎり、ちょうだい
「はい、かけそばと、おにぎりですね」
うん
おにぎり１５０円 かけそば８５０円
ネギが、別添えになっております・・・
ネギを放りこんで～
おそばに、どっこいしょう！
座蒲団に、どっこいしょう～！座りしてる、前のオバチャンのお尻～
お尻に、隠れて、向かいのオッチャンの姿、目しか見えません
よっこらしょう～
どっこいしょ～と、かけそばの精霊も言いました～
何のこっっちゃ～
尻、滅裂でっせ～
