図書館探偵LDの読書ノート -2ページ目

 昨夜は日本対ブルガリヤのサッカーの試合を知り合いの店が大画面でやるというので見に行ったが、あまりにもしょっぱい試合だったので、終了を待たずに家に帰る、案の定ロスタイム点を入れられての負け試合。

飲み足りなかったのでぼーっとしながら飲んでたら明け方になっていた。

下に書いたのはおとといの月曜の夜に読んだ本です。



★の見方

★・・・・・・・・まあまあ読める。

★★・・・・・・それなりに面白い

★★★・・・・間違いなく面白い

★★★★・・必読

★★★★★・中々無いが素晴らしい作品である。

ニーリ チェルコフスキー, Neeli Cherkovski, 山本 安見, 城山 隆
ブコウスキー 酔いどれ伝説      ★ ★ ☆ ☆ ☆


不遇の少年時代、焦燥の青年時代、真の詩人、真の作家になることだけを夢見て―。酒と女に溺れたパンク作家と言われながらも、作品にはクールな視線で人間を見つめ続ける求道者の印象を持つドイツ系現代アメリカ作家・ブコウスキー。その破格の人間像と半生をたどる初の評伝。 


この作家をあまり知らないが題に惹かれて読んだのだが、作品を知ってればもっと面白かったかも知れない。

目次

第1章 クソッタレ少年時代
第2章 作家を夢見て
第3章 彷徨える魂
第4章 出会いと別れ
第5章 詩神降臨
第6章 もうひとりのアウトサイダー
第7章 「アウトサイダー」の死
第8章 怒れる若き詩人たち
第9章 いかれた出版人たち
第10章 退職前夜
第11章 愛にまみれて
第12章 詩と愛のサーキット
第13章 おろされた錨
第14章 生のざわめき
第15章 魂の不滅


ローリー・リン ドラモンド, Laurie Lynn Drummond, 駒月 雅子
あなたに不利な証拠として        ★ ★ ★ ☆ ☆

5人の女性警察官を主人公とした短編集であるが、それぞれの短編が相互に絡み合い、最終的に一遍の長編作品として結実している、不思議な表現が身近に感じられるのは匂いをあらわしてるのだとあとで気づいた。久々に読み応えのある本であり、こういう作家が出てくるのがアメリカの面白さかもしれない。



エリザベス・コストヴァ, 高瀬 素子
ヒストリアン・I                 ★ ★ ☆ ☆ ☆

コストヴァ,エリザベス
作家。イェール大学卒業。ミシガン大学にて創作学修士号取得。『ヒストリアン』は執筆中にホップウッド賞を受賞した。処女作にして全米ベストセラー第1位に躍り出た。


ヒストリアンとは歴史家の事、歴史の謎解きに見せられて、真実を探し求める者たち。

16歳の少女が、ある夜遅く、父の書斎で一冊の古い「本」を見つけた。竜の挿絵がひとつある以外は何も印刷されていない奇妙な本だった。本といっしょにあったのは黄ばんだ手紙の束。手紙にはどれも宛名がなく、「不運なるわが後継者へ」と記されていた。  
少女の冒険は、「本」を手にした瞬間から始まる。
娘がそれを見つけてしまったことを知った父は、彼女をヨーロッパ各地への旅に連れ出した。父が旅先でぽつぽつと語りはじめたのは、それまで口にしたことのない大学時代の父と死んだ母の出会いの物語だった。きっかけは、もう一冊の「本」を持っていた父の歴史学の恩師、ロッシ教授だった。しかし、ロッシ教授は父にすべての資料を託した直後に失踪してしまう。


エリザベス・コストヴァ, 高瀬 素子
ヒストリアン・II            ★ ★ ☆ ☆ ☆

すべてを語り終えないうちに、父自身が少女の前から姿を消してしまう。若き日の父は教授を見つけることができたのだろうか?教授は、そして父は、なぜ突然姿を消したのか?父が残した手紙だけを頼りに、少女の父を捜す旅が始まる。やがて少女が知りえたこととは…?国境を越え、時間を越え、そして世代を越えて、闇に葬られた歴史に挑むヒストリアンたちの命がけの物語。


発売になるや、たちまちベストセラー第1位に躍り出て、100万部を突破した。世界33か国で翻訳出版が決まり、映画化も予定されているそうです。

内田 康夫
棄霊島〈上〉      100番目の事件として ★ ★ ★ ☆ ☆

ご存知 浅見光彦100番目の事件。今は一般人は入ることの出来ない

長崎の廃墟となっている軍艦島を舞台に起こる事件。このシリーズは軽くてと本格的ミステリフアンは敬遠しがちですがLDは気楽に読めるミステリとしては比較的上質だと思ってます。

内田 康夫
棄霊島〈下〉           100番目の事件として ★ ★ ★ ☆ ☆

GW最後の昨夜読んだ本です。
★の見方

★・・・・・・・・まあまあ読める。

★★・・・・・・それなりに面白い

★★★・・・・間違いなく面白い

★★★★・・必読

★★★★★・中々無いが素晴らしい作品である。




筒井 康隆
壊れかた指南       ★ ★ ★ ★ ☆ (但しファンのみ)

  30もの短編が収められており筒井病患者(特に妄想好き、笑えないジョーク好き、あるいは自らも壊れかけてる人)には

たまらない一冊です。よくある短編集でこれはいい、あれはどうもといったものは無い。ところでどうしても長編がすきという人は

『巨船ベラス・レトラス』が近くでるそうです。

阿刀田 高       ★ ★ ★ ★ ☆ (も一度ファンのみ)
短編小説より愛をこめて              
   短編の名手が生み出した作品がこれまでに800編にも及ぶそうです。そして物語り好きのあなたに小説の世界をナビしてくれます。本好きをもっと重症にするために「アトーダ式・日々の過ごし方」や隠れた佳作が目白押しの巻末特別ページ、『私の愛した短編小説20』が載ってます。そして本当の本の読み方、人称、修飾語、技法などが物凄くわかりやすく・・・・?書かれてます。きっとこれを読むとこれまでとはまたちがった見方が出来るかもしれません。

目次

短編狂
短編小説に愛をこめて
地名ジレンマ
声に出して読みたい短編小説
深層心理を尋ねて
現代的で永遠のチェーホフ
芥川龍之介のわかりやすさ
レトリック・トリック・テクニック
泣ける本
おもしろい本を捜せ〔ほか〕



岡田 秀文            ★ ★ ☆ ☆ ☆
魔将軍―室町の改革児、足利義教の生涯
  「威をもって治める」を旨とし、室町幕府の最盛期を築いた6代将軍・足利義教の生涯を描く時代小説。 強い幕府、強い組織をつくるため次々と改革を断行するその姿は、後世の指導者たちが目指すところとなった。信長も秀吉も家康もみな、この男の真似にすぎなかった。 こういう取り上げ方もあったのかなと歴史好きにはものの見方というものを改めて認識させてくれる本かもしれない。

川端 裕人  
銀河のワールドカップ       ★ ★ ☆ ☆ ☆  
  サッカー好きにはとても面白いかの知れない、爽やかな読後感のある作品です。元プロサッカー選手の花島勝は、公園で見かけた三つ子の少年たちのサッカープレイに魅了され、小学生チーム桃山プレデターの監督に就任。個性豊かな面々が大会を勝ち進み、ついにはスペインでレアルと夢の対決に臨む!?
最近読んだ本、まったく書いてなかったので書きます。
★の見方

★・・・・・・・・まあまあ読める。

★★・・・・・・それなりに面白い

★★★・・・・間違いなく面白い

★★★★・・必読

★★★★★・中々無いが素晴らしい作品である。


とまあ勝手な評価ですが,あくまでもそのときの精神状態や気分にも左右されるのでその時点での感想です。




宇江佐 真理
三日月が円くなるまで―小十郎始末記   ★ ★ ☆ ☆ ☆

仙台藩に仕えるのんびりやの小十郎、町谷のせいカルを楽しんでるところに助太刀の依頼、純情青年の成長物語。

北城 小路
本所深川御家人くずれ        ★ ★ ★ ☆ ☆

脇板新三、花鳥屋源治、船頭辰吉義兄弟の堅い契りを結んだ三人が江戸にはびこる許せぬ悪を退治する痛快無比の時代小説。

加藤 実秋
インディゴの夜 チョコレートビースト     ★ ★ ☆ ☆ ☆
渋谷の女の子たちの話題を集めているのは、一風変わったホストクラブ“club indigo”。スタイリッシュで魅力的なホストが揃うこの店には、今日も厄介な事件が持ち込まれる―。連続ホスト襲撃事件、失踪した編集者、飲食店強盗、ホストコンテストを巡る陰謀…ストリートで起こるさまざまな事件に、indigoのホスト探偵団が挑む!『
海野 弘
海野弘 本を旅する         ★ ★ ★ ★ ☆
本の中を歩き回って旅し、世界を本のように読みたい-。ベンヤミン、バルト、バシュラール、夏目漱石、池波正太郎、滝沢馬琴…。博覧強記の著者が初めてあかす、読書遍歴。特にこの人の江戸時代の知識にはいつも驚かされる。


目次







宮崎 学
突破者異聞 鉄(kurogane)―極道・高山登久太郎の軌跡    ★ ★ ★ ★ ☆

在日韓国人にして、任侠の名門・会津小鉄の四代目を務め、いまなお自らの信じる侠道を突き進む高山登久太郎。在日として生まれ、戦中戦後の混乱を自らの腕で生き抜いた男の闘いの日々を突破者が活写する。 グリコ事件の容疑者として追われた著者の渾身の作品。

目次

第1章 日本人・姜外秀
第2章 戦争を生き抜く
第3章 敗戦という「解放」
第4章 今里少年愚連隊
第5章 朝鮮と日本の狭間で
第6章 任侠の世界へ
第7章 ヤクザとして生きる
第8章 故郷・家族
第9章 四代目会津小鉄
第10章 権力の不条理との闘い


ジム・ステインメイヤー, 飯泉 恵美子   ★ ★ ★ ☆ ☆
ゾウを消せ----天才マジシャンたちの黄金時代  
驚異のトリックはこうして発明された!消失マジック、美女の空中浮揚術、カード・マジック、胴体切断術…現代マジックの基礎を築き、19世紀から20世紀にかけて活躍した「偉大な奇術師たち」を描く、神秘に満ちた知られざるドラマ。
ジョン・トウェルヴ ホークス, John Twelve Hawks, 松本 剛史
トラヴェラー            ★ ★ ★ ☆ ☆                      

『ダヴィンチ・コード』のチームがはなつ最新超大作
21世紀を飾るエポック・メイキングな3部作。
その幕開けを飾る第1巻がついに登場!
愛と哀しみを知った女性が剣をとるとき、世界は大いなる変貌をとげる!
ロンドンで働く美しい女性マヤ。しかし彼女はハーレクイン族と呼ばれる戦士の一族だったとは。
時空を旅し世界を正すトラベラー族の若き兄弟ゲイブリエルとマイケルとともに、マヤは悪に立ち向かう!

SFアクションとしてはまだ第一部なので早く続きが読みたい。

ロン グーラート, Ron Goulart, 浅倉 久志 ★ ★ ☆ ☆ ☆
ゴーストなんかこわくない―マックス・カーニイの事件簿   

広告代理店のアートディレクター、マックスはオカルトオタク。さらに彼には幽霊退治人というもう1つの顔があった!象に変身する男、人魚と浮気する妻帯者・・・。奇想天外な登場人物の織り成す事件を解決するマックスの手腕は必見。

重松 清
口笛吹いて               ★ ★ ☆ ☆ ☆

子供のころのヒーローに二十六年ぶりに会ってみたら……。切なくほろ苦い大人の邂逅を描いた表題作他、現代を見事に活写する四篇

司馬 遼太郎 
北斗の人                  ★ ★ ★ ★ ☆
剣に賭ける周作の悲願は、古法の兵法から合理的な竹刀剣術への創始にあった。江戸表の他流に挑むや、天賦の才は忽ち冴えて並ぶ者なく、かつて苦渋をなめた馬庭念流と雌雄を決すべく上州へ乗りこんでゆく――。奥義にいう“それ剣は瞬息、心気力の一致”北辰一刀流開祖、千葉周作の生涯を描く傑作。
珍しく司馬 思想が天リ盛り込まれてない作品で非常にスピード感あふれもっと膨らませてもと思わせる作品。
ジョン・ミンヒ, 中川 悠京, 酒井 君二
ルーンの子供たち 1 冬の剣         ★ ★ ☆ ☆ ☆

伝説の武具ウィンターボトムキットをめぐる骨肉の争いにまきこまれた幼き少年ボリス。運命は少年をいったいどこへ導くのか…!?切ないほどに純粋な少年の孤独な戦いを描くファンタジー小説。



ジョン・ミンヒ, 中川 悠京, 酒井 君二  ★ ★ ☆ ☆ ☆
ルーンの子供たち 2 冬の剣 消えることのない血  

唯一信頼できる剣の師匠と共に、新たな場所で生きぬくことを決めたボリス。しかし、運命はまだボリスを苦しめるのか…!?ボリスに立ちはだかる新たなる敵!そしてウインタラーの秘密とは…!?絡み合う運命の出会い・・・・
ジョン ミンヒ, 酒井 君二
ルーンの子供たち 3 冬の剣 夜明けを選べ  ★ ★ ★ ☆ ☆

「月の島」での生活はボリスに安息と共に宿命ともいえる戦いの糸も手繰り寄せていた。
忍び寄るウィンタラーを狙う新たな刺客。運命に足掻き、苦しみ、それでも生き抜いてきたボリスのすべての運命に終止符が打たれる。
「ルーンの子供たち・冬の剣」感動のクライマックス!!


井川 香四郎
御赦免花―刀剣目利き 神楽坂咲花堂    ★ ★ ☆ ☆ ☆
上条綸太郎事件帖
神楽坂咲花堂(かぐらざかさくはなどう)に盗賊が入った。将軍家の葵(あおい)の印籠(いんろう)を掲(かか)げての騙(かた)り強盗だが、同夜、豪商も襲い主人や手代ら八名を惨殺した。昨今、江戸を騒がす葵小僧か、だが咲花堂の上条綸太郎(かみじょうりんたろう)は奇妙な違和感を覚えた。
これまで殺しは一件もなかったのだ。やがて、惨殺現場を探る悪童たちに、綸太郎は目をつけるが・・・・
上田 早夕里
ゼウスの檻            ★ ★ ★ ☆ ☆

久しぶりのSF大作。木星の宇宙ステーションを襲うしなやかなるテロリストの牙。宇宙進出、木星開発、人体改造……人類の前に立ちふさがるさまざまな困難と苦悩の果てに見えてくる「正義」とは? 第4回小松左京賞作家が贈る書き下ろし長篇SFの傑作、ここに誕生!

宇月原 晴明
聚楽 太閤の錬金窟(グロッタ)       ★ ★ ★ ☆ ☆
秀吉による天下統一もなってから数年、聚楽第の主・秀次は、都の地下に広がる暗黒世界で異端の伴天連と錬金術に身を捧げていた…。秀次の出生の秘密もからめて、服部党・蜂須賀党を巻き込んだ闇の戦いを描く、異形の戦国史。
梅原 克文
サイファイ・ムーン            ★ ★ ☆ ☆ ☆

闇に谺する異能者たちの宴。すべては、月が知っている!夜ごとに謎めく怪事件、めくるめくサイファイ・ホラーの万華鏡。あの『二重螺旋の悪魔』から8年、鬼才が仕掛ける初の中短編集。

内田 康夫
消えた美食家               ★ ★ ☆ ☆ ☆

「私、人を殺したみたい…」 黒衣の女に誘われて、浅見光彦が陥った美食の罠。女と探偵と作家が巡る14のレストランを舞台にした、ミステリーグルメエッセイ。『マイルズ』『グッズプレス』連載を単行本化

内田 康夫
上海迷宮                  ★ ★ ☆ ☆ ☆

上海・和華飯店で起こった殺人事件。容疑者となった父の無実を晴らしたいと依頼してきた美貌の中国人法廷通訳とともに、過去と未来が行き交う魔都・上海へ向かった浅見光彦は、驚くべき真実にたどり着く…。 珍しい海外編。

熊谷 達也
荒蝦夷                   ★ ★ ★ ☆ ☆

8世紀の陸奥国。大和朝廷に敢然と牙をむいたひとりの荒蝦夷がいた。その名は呰麻呂。彼はいったい何を守り、何のために闘ったのか。新直木賞作家・熊谷達也が、蝦夷の英雄・阿弖流為と坂上田村麻呂の戦いに先立って蜂起した服わざる者たちの大いなる神話的世界を描く、待望の古代東北歴史ロマン。直木賞・山本賞ダブル受賞作家待望の受賞第一作。

出久根 達郎
かわうその祭り              ★ ★ ★ ☆ ☆

脱サラの切手商の小柳と「貴重文化紙くず」商の綿貫は、あるコレクターが残した「幻の映画フィルム」を手に入れる。謎を追ううちに糸は旧満洲、さらに日露関係を揺るがした明治の大津事件へと繋がるが…。架空の国の切手を偽造する切手作り師、戦前の左翼活動家が作った思想春本なども絡んで展開する、“紙くず”の魔力に魅入られた人間たちがふりまわされる。

杉本 章子
きずな 信太郎人情始末帖       ★ ★ ☆ ☆ ☆

おぬいの窮地を救った信太郎の父・卯兵衛。病身をおしておぬいに信太郎との正式な縁組を強く勧めるが―。いよいよ佳境の時代小説連作集第四巻。

火坂 雅志
黄金の華            ★ ★ ★ ☆ ☆
一介の職人から家康にその才能を見出され、経済という側面から徳川政権樹立に貢献。江戸時代の経済政策を支配するまでになった男・後藤庄三郎の波瀾の生涯を描く大型歴史小説
ヒキタ クニオ
東京ボイス              ★ ★ ☆ ☆ ☆

今夜は、元美形ソロシンガーの吉本からボイス・トレーニングを受けた生徒たちの「発表会」…。東京で喘いでいた彼らの歌声が流れ始める。ますますヴォルテージを高める「ヒキタワールド」。最新作は―欲望に憑かれて喘ぎ、喉が掠れてしまった東京に巣食う人間たちの「歌声」を集めた連作短編集。この作家は意外と鳶がくるりとのような青春物が似合う気がする。

戸梶 圭太
宇宙で一番優しい惑星         ★ ★ ★ ☆ ☆

遠い遥か彼方の惑星上にある三つの国。この国々舞台に、繰り広げられる戦争、テロ……。人間のエゴと、その心理の奥底に存在する「暗部」を、独自の文体で抉り出す! 書き下ろし長篇小説! 僕たちはこの星に生まれて、一体なにをしているのだろう。すべては、ちっぽけで残酷な毎日のために生きている。戸梶ワールドの原点かも知れない。

1 百冊の本の再訪(エウヘーニオ・ドールス『バロック論』
ウラヂミル・ウェイドレ『芸術の運命』
ジャン・カスー『近代芸術の状況』
アンリ・フォシーヨン『形の生命』
ル・コルビュジエ『今日の装飾芸術』 ほか)
2 遊歩者の読書術(本屋さんで買えない本
百年前の年賀状
忘れられたスタイルから世界を語る
美しき本のカルト―アートブックの二十世紀
絵を読む、ことばを見る ほか)

足のせいで今週は殆んど寄り道をしないので退屈である。
ま、そんなことはさておきこの二日の読んだ本です。
浅暮 三文     
錆びたブルー        ★ ★ ☆  ☆ ☆

ホームレスをしながらの逃亡生活、果たしてこれは現実なのか?第六感は存在するのか。どこで人は会談を踏み外すのだろう。ちょっと怖くなった話でした。

志水 辰夫
ラストドリーム       ★ ☆ ☆  ☆ ☆

妻を自分はどこへ行こうとしてるのか、突然夜行列車から始まり400頁もついやし、がっかりさせられた話である。志水 辰夫作品は初期のハードボイルドの真骨頂があると改めて感じさせてくれた作品でした。最近の文学的なのには全て失望を感じる。



矢作 俊彦
悲劇週間           ★ ★ ☆  ☆ ☆

詩人・堀口大學の青春を綴った渾身の長編、二十歳の大学は外交官の父のいるメキシコに旅立つ、メキシコ大統領の姪フエセラとの愛、そしてメキシコ内乱等を描いているが、この作家の持ち味の軽妙さがまったく出ていない。スズキさんの休息と遍歴(ドーシーボーの旅)のような軽口を期待する本ではない。



松本 賢吾
月虹(ムーンボー)    ★ ★ ★  ☆ ☆

心地よい音楽を聴くようなハードボイルド男達のぶつかり合い、

歌舞伎町の銃撃戦テンポよく読めた。最近時代物の走っているがやはりこの作者はハードボイルドで本領発揮です。



松井 今朝子
非道、行ずべからず   ★ ★ ★  ☆ ☆

「東洲しゃらくさし」でデビューした作家も時代ミステリーのジャンルにどっぷりとつかりはじめた。200年前の文化六年元旦中村座の火事から事件が広がる、人情物としてとらえれば、人のからみが美味く描かれていて面白い。



諸田 玲子
犬吉                ★ ★ ★  ★ ☆

時は元禄15年12月15日、赤穂浪士が討入りを果たした朝、中野の犬の収容所「御囲」(おかこい)で数万頭の犬のお世話係をしている犬吉という女性の身に起きた一夜の恋物語。この本は女性は共感できると思う。




舞城 王太郎
山ん中の獅見朋成雄   ★ ☆ ☆  ☆ ☆

福井県・西暁の中学生、獅見朋成雄は代々、背中に鬣を持つ中2の少年である。山の中で馬を追いかけて、書を習っている相撲好きの友人・モヒ寛が怪我をしているのを発見します。彼はその謎を解くために山を入りますが、捕らえられ、「人盆」という習慣を持つ団体に引き込まれます。
適当に思いつきでかいたとしかおもえない作品。

佐々木譲
ユニット              ★ ☆ ☆  ☆ ☆

少年犯罪、復讐劇を描いた作品。物凄く浅い・・・・・・?

池永 陽
雲を斬る          ★ ★  ★ ☆ ☆

江戸の町を舞台に繰り広げられる優しさと切なさの人間模様。寺子屋の師範をしながら、道場破りで日銭を稼ぐ三四郎。ある日、女郎部屋に売られる娘を助ける、女衒(ぜげん)の恨みを買い、首に50両の賞金が懸けられてしまった。果し合いを挑んでくる食い詰め浪人の数々、長屋の隣にすむダ・ビンチに憧れる男。爽やかで面白かった。



東 直己
熾火               ★ ★  ★ ☆ ☆

東 直己フアンにはたまらない作品だと思う、名無しの便利屋俺まで絡んできて他の作品が何冊か同時進行している、ススキノハーフボイルドを読んだ人は奈緒面白いと思う、札幌の警察の不祥事と事件がからまり、どこに流れていくのか・・・・




稲葉 稔
糸切れ凧 研ぎ師人情始末      ★ ★  ☆  ☆ ☆

常陸屋の夫婦が殺され、五百両が盗られた。養子の貞助が犯人として追われる。いつの世でも「お金」と「保身」のために人は翻弄され、女はしたたかに男を利用する。 「研ぎ師」の荒金菊之助は元御家人と臨時廻り同心・横山秀蔵の爽やかな活躍。

多田 容子
柳生双剣士       ★ ☆  ☆  ☆ ☆

肥前佐賀鍋島藩の杜村新吾丸は、剣がたつうえに、風貌が柳生十兵衛に瓜二つ。杜村十兵衛元厳と名乗っている―その報に、柳生宗矩が動き出す。そして、二人の十兵衛が巡りあったとき、事態は思わぬ方向へと進んでいく。真の十兵衛は・・・

退屈な本だった。やはり女性作家に殺伐とした斬りあいはにあわない。

逢坂 剛
燃える蜃気楼         ★ ★  ★ ☆ ☆

  この手の話を書くと流石にうまい。読み応えあり。

日米開戦。敵同士となった北都昭平とヴァジニアの前に一人の日系女性が現れる。幻惑される北都。嫉妬に狂うヴァジニア。二人の絶望的な愛のゆくえは・・・・独ソ開戦以降、混迷の度合いを深める第二次大戦下のヨーロッパ。フランコ政権下のスペインは、焦点は連合国の北アフリカ上陸作戦。時期は、そして場所は?裏の裏、そのまた裏をかくスパイたちの死闘は白熱する。


山名 美和子

梅花二輪          ★ ★  ☆ ☆ ☆

幕末から明治の激動を生きた女性たちを描いた短編集。

目次

梅花二輪
つつじ燃えて
月を曳く舟
万里の夢
岐れてもなお

   昨夜は足を休めるためにもまっすぐに帰宅、家でビールを飲んでから
鮨屋へ行き軽く食べてぼんやりしてそれから本を読み始める。
いままでちょっと敬遠気味だった花輪莞爾の悪夢シリーズを読んでみた。
以前出た悪夢五十一夜は読もうと思ってそのままだったのだが、それに
プラス50篇というのと信じられないぐらいの厚さにこれは読まなくちゃと
とりかかる。日ごろ感じる、日常がどんなときに、どのようにして非日常に
成り代わっていくのかがこの短編集で悪夢としての非日常を描き出してる。
それにしても重い。間違いなく持ち運んで読む本ではない。
(装丁に鉛が仕込んであるわけではない)
  悪夢と銘打ってあるが必ずしもグロテスクな話が出ているわけではなく
結構軽妙洒脱な作品もあり短編好きには面白いと思われる。
  但し、日頃から馬鹿話が好きな人にはう~んと思われるようなオチの無い話もあり、落語好きにはエッ・題材をあれから取ったのと思わせるのもあるが全体的にミステリ風あり、星新一風あり、漱石風あり、筒井風ありと盛りだくさん、免許取立ての方向音痴の話、高級陶器の盗難事件、心中話の調査、雪山の遭難話等々。とにかく盛りだくさんの暇つぶしにはもってこいの短編集といえるかもしれません。
最近連作でない短編集が少ないなぁとお嘆きのあなたにはぴったりかもしれません。
あぁ・そうそう最初に重さのことを書きましたがダイエットを目指している人にもお薦めいたします。なにしろ重さがなんと 「2キロ」 ですからね。
花輪 莞爾
悪夢百一夜          ★ ★ ★ ☆ ☆

読み始めたのが24時で終わったのが26時、つまり2時間もかかった。

そんな本でした。ちなみにページ数は1300頁強でした。


昨夜も落ち着いて本を読めた。
帰りにちょっと飲んで帰り、家でも飲みながら読みふけった。
遅くなって雨の音にきずき、少しだけ雨の夜の散歩。

海堂 尊
チーム・バチスタの栄光        

題に惹かれて読んでみたら、医療小説だった。重苦しいからあまり好きなジャンルではないのに、結構引きずり込まれた。100%の成功率を誇る心臓移植チーム、大学病院の密室性、それを暴く内部かんさ、マスコミの注目度、様々な要因がからまりあってミステリーとして成立してる。知らない事もいっぱい出てきたがそれなりに楽しめた。


白川 道
十二月のひまわり        

白川 道


文庫がでたので再読です。白川 道の描く男の世界は常にせつなさと郷愁を感じさせてくれます。他の作品もそうですが、必ず何回か読み返したくなります。表題の作品のほか5編が入ってる短編集。男そして女、出逢い、別れ、ハードボイルド作家の書く文芸作品です。







小川 一水
老ヴォールの惑星             ☆ ☆ ☆
SFマガジン読者賞の表題の作品のほか4編を載せている小川 一水初の作品集。新しいSF作家を読むのはこれまた楽しいことであります。

中でも「漂った男」、宇宙船の事故で海しかない惑星で漂流することになった男のお話 。そこは何もしなくても生存は保障されているが、孤独で刺激もないまっ平らな世界。虚無と孤独に人はどれだけ耐えられるか?
単調な日常を送っている身としては非日常に入り込めるSFのもっともっと面白い作品を期待したい。

長谷川 卓
黒太刀―北町奉行所捕物控        

北町奉行所の同心、軍兵衛、黒太刀とよばれる謎の殺し屋をおっての立ち回り、剣の冴えが光る。斬り合いのシーンがすさまじい。最近の文庫書きおろしの時代物はあまりはずれが無く、暇つぶしにはもってこいだ。


山手 樹一郎               
素浪人案内〈下巻〉
山手 樹一郎
素浪人案内〈上巻〉

山手作品と柴連作品は中学生のときに全て読んでいるが、いまだに飽きない、もう何回読み返したかわからない位だ。白井 喬二、中里介山、野村胡堂、直木三十五キラ星のごとくいた大衆時代小説全盛のあの頃の時代作家の中でも一番安心して読んでた作家です。


いくつかのパターンの中でも旅をしている浪人(時には若殿がお忍び、あるいは勘当され)絶世の美女と知り合いになり、お家騒動等に巻き込まれる、

主役は必ずおおらかで強くて、のんびりしていて、女に惚れられる。

最後は必ず勧善懲悪でスッキリ。

こんな展開はわかっていても気持ちがおおらかになるそんな作家です。

いまだに古臭くない。なんだか本に飽きると必ず読み作家です。

昨夜は真っ直ぐ帰ったので少しまとまって読むことが出来た。

珍しくアルコールも傍に来なかったので完璧にしらふであった。

明け方まで読んでたので今日は結構眠かった。


山本 一力
背負い富士



馳 星周
トーキョー・バビロン
ダン・ブラウン, 越前 敏弥, 熊谷 千寿
パズル・パレス (上)
ダン・ブラウン, 越前 敏弥, 熊谷 千寿
パズル・パレス (下)
藤原 緋沙子
春疾風 見届け人秋月伊織事件帖
マディ ハンター, Maddy Hunter, 智田 貴子
死んでもいきたいアルプス旅行




垣根 涼介
ゆりかごで眠れ

先週はほとんど書くことが出来なかったのですが少しは読みました。わんわん

コミュで名前が挙がっていたがいままで読んだ事のなかった作家にも触れてみました。

今週は少し気合を入れて読もう。虹

いしい しんじ
プラネタリウムのふたご
粕谷 知世
アマゾニア
古市 卓也
黒猫が海賊船に乗るまでの話
ジェフ アボット, Jeff Abbott, 佐藤 耕士
図書館の親子
ジェフ・アボット, 佐藤 耕士
図書館の死体
ジェフ アボット, Jeff Abbott, 佐藤 耕士
図書館の美女
綱淵 謙錠
黒崎 裕一郎
享保異聞 はぐれ柳生殺人剣
八木 荘司
古代からの伝言―日出づる国篇
八木 荘司
古代からの伝言 (日本建国篇)
カール ハイアセン, Carl Hiaasen, 田口 俊樹
幸運は誰に?〈上〉
カール ハイアセン, Carl Hiaasen, 田口 俊樹
幸運は誰に?〈下〉



藤井 邦夫
姿見橋―知らぬが半兵衛手控帖


ジェン バンブリィ, Jen Banbury, 小西 未来

ガール・クレイジー

サラ パレツキー, Sara Paretsky, 山本 やよい
ビター・メモリー
中津 文彦
移り香の秘密 塙保己一推理帖

「群書類従」を編纂した大学者塙保己一が驚異的な記憶力と研ぎ澄まされた洞察力により江戸の事件の闇暴く時代ミステリ。中津 文彦 氏は凄い人を探偵役にしたもんだと改めて歴史の掘り起こしをしている氏の着眼点に乾杯!


*群書類従 とは

塙保己一 編、江戸時代 の1819年(文政2年)完成、正編1270種530巻666冊からなる日本 最大の国書の叢書。

盲目の国学者塙保己一 が古書の散逸を危惧し、41年の年月を掛けて集輯・編纂。幕府 や諸大名、寺社など多くの機関や人々が協力して、江戸 初期までに刊行された史書や文学作品 を所収。その後の歴史学、国文学 等に多大な影響を与え、学術研究に貢献している、今なお非常に貴重な叢書である。

続編「続群書類従 」は2103種1150巻1185冊、編者塙保己一 は死去、子の忠宝は暗殺、そののち孫の忠韶に編纂が受け継がれ、孫の代の明治44年・1911年に完成した。正編と同様、のちの学界に大きな影響を与えた。

仁王堂 啓

平安の怪盗袴垂れ異聞

「今昔物語」「宇治拾遺物語」から題材をとった作品で京洛の都を舞台二正義を求めて暴れまわる。

新堂 冬樹
背広の下の衝動

サラリーマンの背広の下の狂気、どこに自分の安息の地はあるのか?結構気持ちが悪くなる人がいるかもしれません。あるいは通勤電車にのるのが怖くなるかも・・・・

風野 真知雄
雨の刺客―手ほどき冬馬事件帖

火盗改め物書き同心の矢沢冬馬、いつものように暇をもてあまし釣り三昧、凄腕を生かすため武芸指南を始める、そんなおり持ち込まれた依頼は、長官の密命を受け得意の二刀流が闇にきらめく。

赤羽 じゅんこ, 佐竹 美保
絵の中からSOS!

小学5年生のいっこが書いた人魚の絵に弟たちが海賊や宝物の落書きをすると、突然絵の中の人魚たちが動き出してしまう、さぁ大変すると絵の中にすいこまれたいっこたちは人魚を助けるために大活躍。

思わず自分も一緒にはいれないのがもどかしくなるような楽しいお話です。



ピーター デイヴィッド, Peter David, 鎌田 三平
ファンタスティック・フォー―超能力ユニット

大量の宇宙放射線を浴びた事により思いもよらぬ超能力を手にした若き天才科学者リード、スーザン、ジョニー、ベンの4人。さてこの力をなにに使うか?人々を救うために超人が立ち上がる。

意外と面白かったのであっという間に読んでしまった。たまにはこういうのもいいね。



T・R・ピアソン, 柴田 元幸
甘美なる来世へ

アメリカ南部の町ニーリーでまき起こる笑いと脱線の物語、アメリカ近代小説の担い手・ピアソン,の初期作品だが初の邦訳作品です。

”ピアソン,T.R.”
1956年アメリカ合衆国、ノースキャロライナ州ウィンストン=セーレムに生まれる。ノースキャロライナ州立大学、ペンシルヴェニア州立大学大学院で学ぶ。修了後、塗装、大工業に携わりながら小説を執筆し、1985年A Short History of a Small Placeでデビュー。続いて発表したOff for the Sweet Hereafter(1986)、The Last of How It Was(1987)の「ニーリー三部作」によって作家としての地歩を固める

マージェリー アリンガム, Margery Allingham, 佐々木 愛
殺人者の街角

冷酷な殺人者が次々に命を奪っていくが、アル事件が引き金となり容疑者として警察に追い詰められていく

人々から忘れられたロンドンの片隅の街角に追い詰められていく。すさまじいまでのサスペンス。緊迫感のあふれる作品です。

昨夜は夜桜を見ながらの露天風呂、本当にリラックスできた。
のんびりと本を読めた夜だった。
船戸 与一
河畔に標なく

山岳地帯に200万ドルを載せたへりが墜落した。この金をめぐってミャンマーに住む日本人、現地の怪しげな男たちが密林をさまよう、異国での冒険小説を書かせたら当代一の船戸 与一が送る迫力の新作。

信原 潤一郎
さくらの城

信長の子、信忠が11歳の時と信玄の娘松姫と婚約、政略結婚いいえども子供ながら互いに惹かれあう、しかし三方原の闘いを境に信長と信玄は対立・絶縁、戦国悲恋物語、この桜の時期にぴったりでした。

ローラ・E. ウィリアムズ, Laura E. Williams, 石田 理恵
波間に消えた宝―双子探偵ジーク&ジェン〈2〉

灯台に住む双子のジークとジェーンは幽霊が灯台の明かりを消し、船を沈め、財宝を奪ったという伝説を信じて秘密のトンネルで宝さがしをはじめるが、狙っているのは他にもいた。はたして双子は見つけられるのか?

戸梶 圭太
ちぇりあい―ちぇりーぼーいあいでんてぃてぃ

アキバ系オタクの前に突如現れた、メイド・究極の若返り薬をめぐってのどたばた劇。

L. チャイルド, 小林 宏明
警鐘(上)

反撃から3年、金も家も車も無く友人すらもいないジャック・リーチャーフロリダで肉体労働をしていた彼のもとに現れたのは私立探偵だった。NYに向かった彼を待ち受けていたのは守るべき女性だった。すさまじいハードボイルド。死力をつくしてまもれるのか・・・・?

L. チャイルド, 小林 宏明
警鐘(下)
池波 正太郎
完本 池波正太郎大成〈21〉剣の天地・男振・忍びの旗・旅路
目次

剣の天地
男振
忍びの旗
旅路

の4作がにいっぺんによみかえすことが出来、まんぞく・まんぞく

剣聖、上泉伊勢守、突然禿げ上がった若侍の生き方、甲賀の忍びがうらぎって生きた生涯、若妻があだ討ちの旅にでる・・・これは何度読んでも面白い。



レイ・ブラッドベリ, 小笠原 豊樹
火星年代記
この間レイの作品の事を書いてきた方がいたので読み返したくなった。

初期作品で火星探検隊が火星を侵略して地球人が火星に押し寄せる。

文明と科学万能の風潮を思いっきり皮肉って、痛烈に批判しているのだが、それを除いても物語として読んでも今も新鮮である。



レイ・ブラッドベリ, 宇野 利泰
華氏四五一度

これも何度読んだ事だろう、本好きの物としては、寒気がするような作品である。華氏451度――それは本のページに火がつき、燃え上がる温度である。 そして本そのものが禁止され焼き尽くされるせかいなんてすみたくないとそのときも思ったものだ。今でも社会に足しての警鐘として未来永劫読み続けられる小説ではないかとあらためて再認識した。