会社において役職につくと、やらなければならないことがたくさんある。


自分に責任追求の矛先が向かないように、会社から要求される課題を全て部下に伝える。


部下からすると、言われるひとつひとつのことは理解できるものの、自分の仕事と言われることのバランスが悪すぎて、結果としてほとんどの課題が中途半端になる。


それをわかっていて、役職者は会社から要求される課題を伝え続ける。


どんなに、部分的な仕事を積み上げても、会社としての目的は達成できないのである。

まずは、全体、目的を明確にしなければならない。役職者は、その目的を自分の人生の価値観・信念と照らし合わせて、自分の言葉で語ることができなければならない。

そうでなければ、会社から要求される課題を部下に伝える「伝書鳩」である。



会社の目的と自分の人生の目的がクロスする、重なる部分を自分の言葉で表現する。
この能力が今、求められている。


そして、目的を語る際は、誰にも理解できるストーリーとして語る。(物語として語る。)

そうすることで、みんなで目的を共有することができる。


目的を共有することができないと、想定されていない不測の事態が起きたときに、自ら考え判断して行動することができない。


どんなに部分的な仕事を積み上げても全体目的は達成できない。部分というタコツボに身を隠し、自分を正当化する人を量産するだけだ。