なんでこの本を借りたのか、今となっては謎。
Amazonでなにかしらを確かめてから図書館の予約を入れるんだけど、なにを確かめたのすら、「?」。

ふだん読まない系だからこそ、チャレンジしてみたのかも!
と、前向きに捉えて、上巻の半ばまで読み、「元FBIがFBI捜査官を書いても当たり前っぽいのはなんでだろー」と、元CIAだったと2作目で明かしたバリー・アイスラーのときのショーゲキ度合いを引き合いに出していた。
そりゃ、家族にも内緒にしなきゃなんないCIAとは違うわなw

読み物としては、本当に今まで読まない系だったけど、意外と面白く感じられて、読んでよかった。

犯人のイっちゃってる度合いは、ヴァル・マクダーミドの本に出てくるくらいには根暗すぎてしょうもないんだけど、読んでる分にその偏執狂を紙一重に扱わないので、あくまで勧善懲悪なルールのままで居られる。
アメリカものの救いだね、そこは。

なんで犯人が次にどう悪事に出るかわかるかって、そりゃ、自分も同じ思考を持ち合わせてるからじゃん?
優れた捜査官ほど、犯罪者と紙一重ってこと、暗にでも書かないのがアメリカもの。
書いちゃってドヨヨーンと心の闇を共有させてくるのがイギリスもの。
困ったことに、イギリスミステリのその闇、重さ、クセになるw

勧善懲悪なアメリカもの、飽きたし。

実際にはFBI捜査官なんてペーパーワークばっかりなんだろうからさ(と、暴露本があったな)、本の中ではヒーローばりに活躍させてあげちゃえば?
いいよ、願望なんでしょ。

万人に受けるという意味が、この本で良くわかった。
私は求めていないものだけど、それを知るのはなにも損ではないので、楽しく読んだ。

Amazonの本の読み放題サービス、日本でも始まらないかな。
…どこの出版社が乗っかるかどうかで、契約するかどうかはかなり左右されるけど。
日本の商売の仕方とかけ離れたものがあるから、なんとなくうまくいかない気がするけど。
ま、今から心配してもしょうがないさ!



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