「ヤード」と呼ばれ、外国人犯罪グループの拠点とされる自動車解体作業場内に行政の建築確認を受けずに無許可で事務所を建築した疑いが強まり、兵庫県警は25日、建築基準法違反容疑などで神戸市西区押部谷町のヤードなど3カ所を捜索した。

 犯罪組織が使用しているとみられる施設を建築関係の法令を適用して捜索するのは異例。県警は自動車盗などの活動拠点になっているとみて、実態解明を進める。

 捜索容疑は、古物商でタンザニア国籍の男(49)と建設会社経営の男(50)が共謀し、市長の許可や建築主事の確認を受けず、昨年11~12月、市街化調整区域にある土地に2階建ての事務所を建築したとしている。

 県警によると、兵庫県内には同様のヤードが約80カ所あることがわかっており、多くが周囲から見えないようコンテナなどで敷地を囲い、内部に事務所を建てるなどしているという。

 県警はこれまでに盗難車をヤードで解体して海外に輸出していた外国人グループを摘発。犯罪抑止にはヤードの撲滅が不可欠として、昨年11月に行政と連携した対策本部を設置して捜査を進めている。

 今回捜索しているヤードの周辺住民から「廃棄車両を搬入している者がいる」などと相談を受けた神戸市が調査し、県警に情報提供していた。

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