TAC3のマウス用に作られたという,マウスパッドも付属している。布製でもプラスチック製でもなく,土台にスポンジが使われたよくあるタイプだ。俑肖习菠盲荬い猡韦危蕙Ε攻靴氓嗓摔长坤铯辘胜堡欷校长欷蚴工Δ韦证萌·暝绀?/div>
 続いて,キーパッドの仕様を確認していこう。キーパッドには,矢印が描かれた4個のカーソルキー,[○/×/□/△/L3/START/SELECT]が描かれた計7個のキー,十字キー,[PS]ボタン,そして(詳細は後述するが)人の絵が描かれた[ウォーク]ボタンが搭載されている。
 ここでポイントとなるのは,PCでキーボードを使ってFPSをプレイしたときと同じ感覚になるように,それぞれのキーが配置されていること。製品写真を見ればピンとくると思うが,キーボードで[W/A/S/D]キー,[Q/E/F]キー,[Tab/Caps Lock/Shift]キー,[Space]キーがある場所をイメージして,TAC3のキーは配置されているのだ。
 キーはいずれもメンブレンスイッチが採用されており,打鍵感は一般的なキーボードのそれと変わりない。
 なお,筐体奥側の側面には,3種類のスイッチが並んでいるが,これらは,ゲームを開始する前の設定変更で使うためのもの。ボタン割り当てモードのON/OFF,マウス感度の変更,キー割り当て変更の役割をそれぞれ担っている。これらについても詳細は後述したい。

右から順に,ボタン割り当てモードのON/OFF,マウス感度の変更,キー割り当て変更のスイッチとなる。スイッチの隣には,PS3と接続するためのUSBケーブルと,マウスにつながるケーブルが伸びている。ケーブルの着脱はできない
パームレストを取り外した状態  キーパッドのサイズは,実測156(W)×227(D)×37(H)mm。筐体手前側に付いているパームレストは取り外しが可能で,これを抜いたサイズは156(W)×150(D)×37(H)mmとなる。パームレストを付けるかどうかは個人の好みによると思うが,底面積が広がるぶん安定感が増すので,付けておいたほうがいいように思う。
 重量はケーブルを含めない参考値で実測316?322g(パームレストなしでは同236?242g)となる。見た目よりもずっしりしており,プレイ中にガタガタ動いて集中できない,といったことにはならないだろう。
側面から見たところ。個人的には,パームレストを付けた状態のほうがキーを押しやすく感じた

キーの割り当てやマウス感度の設定はPCいらず
 PS3用のFPSやTPSは,しゃがみや近接攻撃といった動作に割り当てられているボタンがタイトルによって異なる。そのため,ゲームを始める前にまずはボタンの割り当てを設定しておく必要がある。
 また,視点移動の感度も人によって好みが変わってくるので,こちらの設定も済ませておきたい。プレイ前にすべきことを,順に確認していこう。

 海外のPS3用マウス型コントロー製品でプレイ前の設定を行おうとすると,たいていは「PCと接続してからドライバソフトウェアを導入してください」といった話になり,面倒な手順が必要になるものだが,TAC3はすべての設定をハードウェア上で行える。よって,TAC3をPS3に接続して,プレイ予定のゲームを起動した状態が,設定のスタート地点ということになる。

割り当てによっては「TAC3の[○]キーを押すと,PS3の[×]ボタンを押したことになる」という,少々ややこしい状態になってしまうので要注意。付属のシールを使えば見た目をほかのキーに変えられるのだが,このシールを貼ると,やや安っぽくなってしまうのが難点だ  さて,まず手を付けるのはボタンの割り当て設定だ。TAC3では,マウスの[クイック]ボタンを除くすべてのボタンと,キーパッドの[○/×/□/△/L3]ボタンの割り当てを変更できる。割り当ての手順は以下のとおりで,非常に簡単。海外製品よりも,設定までのハードルはかなり低いように感じられる。


[△]キーの割り当てを[×]ボタンに変更してみたところ。本体上部のLEDインジケータで「割り当てられているボタン」が点灯するようになっており,分かりやすい
 ボタンの割り当てを設定し終えたら,お次はマウスの感度に手を付けることになる。
 TAC3上で行えるマウス感度設定は,「本体上部側面に用意された3段階のスイッチから,[60][100][140]のいずれかを選ぶこと」だけで,分かりやすいがかなり大雑把だ。この数値は便宜上付けられたものらしく,正直何を示しているのかは分からないのだが,[60]に設定した場合は,感度が低めで精密射撃に向いた「スナイプモード」,[140]にした場合は,感度が高めで急な視点移動に対応できる「アサルトモード」とされている。

 ただ,さすがにこれのみで自分に合った感度を見つけるのは難しい。実際にはスイッチの設定に加えて,ゲーム側に用意された感度オプションも変更し,好みの感度を見つけることになるはずだ。

左がスナイプモード,右がアサルトモードに設定した状態だ
 ちなみに,マウス側に搭載された[クイック]ボタンを使うと,[60][100]の感度に設定していても,[クイック]ボタンを押している間は強制的に[140]の状態にできる。を見る限り,この[クイック]ボタンは,とっさに振り向きたいときなどに使うことを想定して用意されているようだ。

[○]キーの隣にある,人の絵が描かれたボタンが[ウォーク]ボタンだ  最後に,残りの[30][50][70]と書かれたスイッチもいじっておこう。これは,押しながらカーソルキーでキャラクターの移動を行ったとき,その速度を低下させられる[ウォーク]ボタンの設定に使うものだ。
 通常,PS3用ゲームパッドでは,左スティックの傾き加減によってキャラクターの移動速度が変わる。しかし,キーパッドを使うTAC3の場合,キーにはONとOFFしか存在しないため,通常は傾きが最大の状態で移動するか,もしくはまったく移動しないかの入力しか行えなくなってしまう。
 そこで,[ウォーク]ボタンの出番となるわけだ。[ウォーク]ボタンを押しながらカーソルキーを押すと,「最も左スティックを傾けた状態」ではなく,30%/50%/70%の傾き具合で移動することが可能になるのである。

 例えば「スティックの傾きが70%未満なら歩き,70%以上なら走り」として認識されるゲームをプレイする場合,スイッチを[70]にしておけば,歩きと走り,どちらの動作も行えるようになる。[ウォーク]ボタンの設定スイッチは,とりあえず[30][50][70]のすべてを試してから,ちょうどいい速さで移動できるものを選択しておくのが正解だろう。

「PC感覚完全再現」は言い過ぎだが,スペックに不満はない
 すべての設定を終えたら,いよいよ実戦へ投入だ。TAC3の製品情報ページでは「PC感覚完全再現」(※原文ママ)と謳われているが,果たして本当にPCゲームの感覚でプレイができるのか。細かくチェックしていこう。今回筆者は主にFPSの「」,TPSの「」で動作を確認している。

 まずは,PS3用マウス型コントローラにおいて,その操作性の快適さを決定するもっとも大きな要素といっても過言ではない「Dead Zone」についてだ。
 Dead Zoneとは,マウスの動きがわずかな場合に,その入力を無効にする“遊び”のことで,PS3のアナログスティックには,意図せぬ入力を防ぐためにDead Zoneが設けられている。しかし,これがマウスでの操作時にも機能してしまうと,「自分は視点を動かしているつもりなのに,動き出しの反応が鈍く,うまく動いてくれない」という事態が発生してしまうのだ。

 海外製のマウス型コントローラには,面倒なDead Zone設定を行ってからプレイする必要があるものだけでなく,そもそも調整機能自体が用意されていないケースすらあった。では,TAC3ではどうなのかというと,結論からいえば問題ない。最初から「プレイしていて気にならないレベル」にまでDead Zoneが削られているため,aion RMT,動きだしの鈍さに戸惑うことはなく,操作感はなかなか快適だ。
 続いてはキーパッドだが,キーボードの配列を意識したキー配置になっているだけあって,PCゲーマーであればさほど違和感なく操作できる。全体的に,キーパッドのデキにこれといった不満はない。
 あえて難点を挙げるとすれば,主に武器の変更などで使う十字キーを,キーボードにおける[1/2/3/4]キーのような並びにしてくれていない点になるだろうか。ただ,PS3起動時のクロスメディアバーやゲーム中のメニュー画面では,明らかに十字キーのほうが便利なので,これはこれでアリとは思う。

 基本的に,マウスもキーパッドもしっかりと作られている印象で,マウス型コントローラとしてのポテンシャルは,海外製品と比べてもかなり高く感じる。Dead Zoneを感じさせないマウスと,キーボードの配置をイメージしたキーパッドによる移動は,間違いなく魅力的だ。
 しかしながら,PCの感覚で操作できるのかというと,さすがにそれは難しい。その理由はTAC3の仕様に問題があるというわけではなく,PS3のゲームをプレイする以上は,


といった,どうにもならない点が出てくるためだ。これらを考えると,製品情報ページのPC感覚完全再現という表現は,さすがに言い過ぎと言わざるを得ない。TAC3は「PCゲームをプレイするようにPlayStation 3でもゲームができる」製品ではなく,「慣れないアナログスティックではなく,マウスで敵が狙える」ことこそが最大のメリットとなる製品なのである。

中指でスクロールホイール,薬指で右メインボタンを操作するような3本指スタイルの人であれば,まだ[クイック]ボタンを押しやすいかもしれない。ただ,写真のように[クイック]ボタンはだいぶ手前寄りにあるので,これを中指で押しながらプレイするのもなかなかつらい  最後に,TAC3の独自機能である[クイック]ボタンと[ウォーク]ボタンに触れておきたい。
 まず,[クイック]ボタンは,押している間のマウス感度を一時的に高くできる機能で,これを利用すると素早く振り向いて周りを確認できる。というと,便利そうな機能に思えるかもしれないが,ここで問題となるのは,マウスの“山頂部”に近いところに[クイック]ボタンが配置されているため,意識して人差し指や中指を動かさない限りアクセスできないということだ。

 筆者は,マウスの中央にあるボタンを人差し指で押す,いわゆる2本指タイプなのだが,もし[クイック]ボタンを使って振り向いた結果,敵を発見できたとしても,人差し指が左メインボタンから離れてしまっているので,とっさに射撃ができない。それなら,普通に振り向いて撃ったほうが,よほど早いのではなかろうか。

[ウォーク]ボタンを押しながら右斜め前へ移動するのは至難の業。前や左には移動できるので,まったく使えないというわけではないが,ものすごくもったいない機能である  次に移動速度を調整できる[ウォーク]ボタンだが,こちらもボタンの配置がイマイチだったりする。
 [ウォーク]ボタンは,キーボードにおける[R]キーのあたりに配置されているので,自然と左手の人差し指で押すことになるはずだ。しかし,人差し指がふさがった状態でカーソルキーの右側を押すのはかなり厳しい。中指で無理矢理押せないことはないが,はじめから小指や親指で押せる位置にあったほうがはるかに使いやすいはずだ。

 どちらのボタンも,機能的には有効そうなだけに,配置の問題があるのは非常に惜しい。もし後継機が出るのなら,ぜひボタン位置を調整して再度搭載してほしいところだ。

使いやすさ,入手性,そして正式ライセンスTAC3ならではの強みはかなり魅力的
TAC3でできる動作は,基本的に標準のゲームパッドでも行えることであり,TAC3を使ったからといっていきなり腕が上がるわけではない。「TAC3を使っている相手に,ゲームパッドでは敵わなくなる」ような製品ではないので,その点は心配無用である  以上をまとめると,TAC3はマウス型コントローラの中でもかなり使いやすい製品だといえる。マウスやキーパッドのデキは悪くないし,初期設定がかなり手軽なのも好印象。国内製品なので,家電量販店などで気軽に購入できるのも嬉しいところだ。実勢価格は8800円前後なので,海外のマウス型コントローラ製品を購入する場合と比べても,とくに高いという印象もない。
 そして何より,ソニー?コンピュータエンタテインメントのライセンスを取得しているという点は,海外のマウス型コントローラにはない大きな強みである。あと一歩足りない独自機能など,すべてを手放しで褒められるわけではないが,それを補って余りあるメリットがあるのは間違いない。

 先述のとおり,PCの動作を完全に再現できるわけではない(というより,それができてしまうのは間違いなくチートツールである)ので,その点の過度な期待は禁物だが,マウス型コントローラを探しているのであれば,手に取ってみる価値は十分にあるだろう,ドラクエ10 RMT
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