「スレイヤーズ」になろうとして集団自殺か、少年たちが集合住宅から飛び降りて死亡 | 魔法収集戯言@ニコニ国境無き医師団

「スレイヤーズ」になろうとして集団自殺か、少年たちが集合住宅から飛び降りて死亡

魔法収集戯言@ニコニ国境無き医師団-c.jpg
 海外で「スレイヤーズ」になろうとした少年たちによる集団自殺事件が発生していたことが明らかになりました。

なんだか理解の範囲を超えつつある話ですが、いったいどういうことなのでしょうか。

詳細は以下から。


これらの報道によると、昨年8月にシンガポールで少年たちが集団自殺を図るという事件があったそうです。

集団自殺を考案したのは16歳のKu Witayaという少年で、親友のSia Chan Hongという少年とともに集合住宅の9階から飛び降りたとのこと。これによりKu Witayaは亡くなり、Sia Chan Hongも3時間後に亡くなったそうです。

なお、残ったKu Witayaの弟と友人たちはSia Chan Hongが地面でうめいているのを見て、自殺をためらったとしています。

また、彼らが自殺を図ることを決意した背景には「Slayers(スレイヤーズ)」というテレビゲームの影響があるとされており、Ku Witayaは「第三次世界大戦から世界を救うために自殺して悪魔を倒す存在に生まれ変わる」と述べていたそうです。

ちなみにこの「Slayers」がテレビアニメやコミックスだけでなく、スーパーファミコンやセガサターン、プレイステーション向けにゲーム化されるなどの幅広いメディアミックス展開を行った神坂一原作の人気ライトノベルシリーズ「スレイヤーズ」のことを指しているのかどうかは明らかにされていませんが、海外展開が行われていたことを考えると、ありえない話ではないのかもしれません。

今回の集団自殺について、AP通信はテレビゲーム『スレイヤーズ』が原因だとしていますが、シンガポールの元になったと思われる新聞記事やニュースサイトの方ではそのようなことは書いておらず、少年たちは一度死んで、第三次世界大戦で攻めてくる悪魔を倒して世界を救う「スレイヤー(Slayer=殺りく者)」になりたかったと述べています。

また、その背景には集団自殺を計画したKu Witayaが道教(タオイズム)を信奉し、道教の教義にしたがった活動を職業とする道士だった祖母の影響を受けていたことが挙げられており、「第三次世界大戦」についても道士を自称して普段から「神と会話ができる」と主張していた彼がほかの少年たちを説き伏せていた内容であったようです。