彼女は、かなりやり手の女で・・・。

マンハッタンはミッドタウンの、セントラルパークも目と鼻の先な 57丁目と6番街を拠点として活動している。

ちょうど、ビジネス街と観光地を見事にモーラした格好の拠点である。

真夏日よりだった昨日、

街行き交う人もすっかり真夏の装い。

誰が観光客で、誰が地元の人かは、歩くスピードでわかる。

観光客の皆さんは、旅行中ですし、街を堪能しているので、歩くスピードは遅い。

でも、地元で働くニューヨーカーは、慌ただしい毎日に、１秒も時間の無駄は出来ない勢いで、ものすごく歩くスピードは早い。

なぜか、こりんごも、急いでなくても早歩きの癖がつき、母がNYに遊びに来た時に、その歩く速さに驚いていた。

ちなみに、5番街やタイムズスクエアーは、常に観光客でごった返し、

人口密度が高いだけでなく、この観光客の皆さんのペースで動くから、地元の人が、そこに行くと、そこにスタックしてしまう感覚で、つい避けて通りたくなり。

さて、冒頭の彼女の話に戻ろう。

彼女のテリトリーである W 57th street on 6th Ave.

正確には、その57丁目と6番街の South East corner (南東の角)

ここっ！

こんなに暑い日なのに、今日も彼女は活動していた。

わかるかしら？

活動中の彼女は、ボロ布に包まれて、今にも死にかけの瀕死状態で、その角に倒れるように座り込んでいる。

この周辺で働いている人や住民は、みんな知っている、彼女がビジネス中であること。

もう、今にも死んでしまいそうな彼女だが、

絶対に死なない不死身な女。

こりんごちゃんが知る限り、もう3年は、あそこで瀕死状態。(それって瀕死じゃないよね。)

それは、彼女の演技力の賜物。

毎回、同じ場所で、同じことをしてたら、こりんごちゃんのように、瀕死じゃないじゃんって周りから不審に思われるんじゃないかなって思ったんだけど、

彼女のターゲットは、観光客のみなさんと、地方や海外から出張で来ているビジネスマンたちであろうから、問題ないのである。

彼女のビジネスターゲットやロケーションの設定は、パーフェクトである。(賢いっ！)

彼女のビジネス・・・。

要は、ホームレスの物乞いですが、

思うに、

彼女の仕事って女優なんじゃないかと・・・。

あれ、ブロードウェイ女優もビックリな、演技派よ。

健康な人が、あれだけの瀕死状態を装って、

誰かから手を差し伸べられたら、Guilty の欠片も見ぜずに、心底、涙すら浮かべて切迫した状況を全身で伝える。

あの貧困さって、本物かって思わせる迫力あるよ。

いや、本当は、本当に貧困、瀕死状態なのかもって・・・

そんな人を、こりんごちゃん、ブログで吊るし上げるだなんて、

アンタも、このブログも非道だって、

今、非難GoGoかしら？

でも、絶対に、それはない！

それが本当だったら、さすがに、誰も、彼女のこと 3年以上もあそこに放置にしないだろうし、

誰かしら救急車呼ぶか、病院に運ぶか警察に通報するかするでしょう？

でも、じゃあ、瀕死状態が、たとえ演技であっても、本当にホームレスで貧しいのかもしれない、

うん、それもない。

ウチのボスが、別に日に、仕事がオフであろう彼女を、見かけて驚いていた。

「彼女、新品のナイキの靴を履いて、洒落たサンバイザーにナイスなスポーティーな装いで決め込み、キャブを拾って去っていったぞ！

予想はしてたけど、まさか、あんなに派手に暮らしていたとは・・・。」

アタシだって滅多にキャブ使わんぞっ！

常に地味だしっ！

と言うことで、もう、地元では、容認の物乞いLady。

しかも、彼女は結構、稼ぐのだ！

フリーランサーで、今をときめく女子起業家って言えるかも？

結構、彼女のビジネスは軌道に乗っていて、

だから、3年以上は続いているよね。

前にも彼女のビジネスっぷりをブログしたから、読んで見て。

NYの女優とローマ法皇様の関係

と、こんなに風に荒稼ぎしてるんですね。

もちろん、彼女は自営業だから、毎回の収入には波があると思う。

観光客や、地方からの出張ビジネスマン動員、そして天候なんかによっも、収入は左右される。

でも、好きな時に仕事 (物乞い女優) して、どこでも働ける。

自分のスケジュールも、稼ぎも、自分で決められる。

まさに、憧れの女子起業じゃん！

いや、彼女、何かを顧客に提供してないから、起業とは言えないけど・・・。

じゃ、アーティスト？

と、サラリーマンのこりんごちゃんは、ボスの使いで、郵便局にパシリに行かされ、ビジネス中の彼女を見て、いろいろ思っていたのよ。

で、郵便局でのおつかいを済ませ、帰りにまた彼女のビジネススポットを通ると、

もう、店じまいしてた。

いいなぁ～と、羨ましいんだか、羨ましいしくないんだか、不思議な気持ちで、彼女のビジネスを思った。

いろんな人がいて、

いろんなアイデアがあって、

いろんな仕事がある。

自分らしく生きて、

自分らしい仕事をする。

簡単そうで、そう簡単でない、

死ぬ気でやりたいこと突き詰める？

アタシ、女優は無理ですけれど・・・

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