FordのUS 10,384,645のクレーム1を検討します。
1. A vehicle comprising:
a door;
a transparency coupled to the door, comprising
an exterior substrate;
an interior substrate;
an interlayer positioned between the exterior substrate and the interior substrate;
a polarizer positioned on the interlayer; and
an indicium positioned on the interlayer; and
a light source positioned to emit light onto the indicium.
車に関するクレームであり、主たる構成は、a door(ドア), a transparency(透明体), a light source(光源)の3つです。
このうち、a transparency(透明体)が、さらにan exterior substrate(外側基板), an interior substrate(内側基板), an interlayer(中間層), a polarizer(偏光子), an indicim(証印)の5つの構成を有しています。
上記クレームでは、主たる3つの構成をインデントして明示し、そのうちのtransparencyの構成をさらにインデントして、階層構造をわかりやすくしています。
日本語では、例えば、以下のように、構成が長いと見にくいため、後回しにすることがありますが、英語では、文法上、修飾語を後ろに付けることができるため、上記のように、クレームの階層構造を明確に表すことができます。
Aと、
Bと、
Cと、
を備え、
Bは、Dと、Eと、を備えている、X。
英文クレームでは、上記のような完全な構成要件列挙型クレームが散見されますが、英語のネイティブには、この記載が慣れており、審査もしやすいのかもしれません。
日本語で上記のような完全な構成要件列挙型クレームを書くには、文法上、工夫が必要ですが、例えば、パリ優先で外国出願を行うときに、完全な構成要件列挙型にクレームを書き換えることはできると思います。
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