弊社では、今クオータから『組織ビジョン推進委員会』なるものが発足し、議論を進めています。
そもそもなんで、この委員会が発足されたかと言うと、
1.2006年10月から事業部制を導入したことで、事業部内では、以前より個々の経営意識や決断のスピードが格段に上がった。
2.その反面、事業部間での情報共有が薄れつつあり、更には会社全体へのコミット感も薄れつつあるという懸念点が浮上してきた。
そういう事象が目に見えて現れないうちに、全社の組織ビジョンや組織風土を見直し、個々、グループ、事業部、全社に根付かせていくことが目的です。
全社の組織ビジョン(原案)
”オープンかつフラットな環境でモチベーションの高いメンバーが集まり互いに切磋琢磨するシリコンバレーのベンチャーのようなベンチャー。
実力主義であると同時に優秀な若手には抜擢も積極的に行なう。そして情報は積極的に全員で共有し、変化に対してスピーディに対応できる組織。"
一言で言えば・・・
”シリコンバレーのベンチャーのようなベンチャー”
んーーー
”何事にもチャレンジし、議論を戦わせながらも、スピード感を持ってユーザーにとって良い(品質の高い)サービスを提供していく。それでも、遊び心を忘れない。”
こんな内容です。
さて、その組織ビジョンの議論を進めていく上で見えてきた現状の風土の問題点の1つが
『議論が深まらない』
ということです。
理由は何点かあるかと思いますが・・・
1.議論と人間性を一緒にしてしまう。
厳しくつっこみをいれたり、アイディアを批判すると、意見とともにそれを発言した人の人間性まで否定されるとか
2.なあなあになっている。
お互いに馴れ合いが存在し、厳しいことや面倒くさいことはお互いに言わない。言ったら、『じゃあ、お前やれ!』的な空気になるとか
3.そもそも関心が薄い
e.t.c
3については論外ですが、正直、理由の1とか2って、どこの会社や団体にある難しい問題と思います。
これって難しいですよね?
人間誰からも嫌われたくないので、ついつい厳しいこととか、相手のいやなところって言わなかったりします。
”阿吽の呼吸”ってやつですか・・・。
それとは別に厳しいことや難しいことを言う人を、『この人は考え方が違うから、話があわない。』という理由で、会議に呼ばなくしたりしてませんか?
同じ考えの人だらけであれば、良い議論は産まれません。
意見を人間性と一緒にしてしまっていませんか?
弊社ではクリードにもあるように、摩擦を恐れずみんなが納得するまで議論を進められる組織風土にしたいと思っています。
そのために必要であれば、習うより慣れろでディベートの特訓をする必要があるのかもしれませんし、ファシリティターを育てるための教育をしなければいけないかもしれません。
とはいえ、usamiさんのBLOG にもありましたが、私たち組織ビジョン推進委員で、PULL型のサイボウズオフィス の社内メールにて議論を深めるているサイボウズのオフィスを見学したことで、まずは、ひとりひとりの行動を変えていくことの促進をするためにも、サイボウズを活用した議論のやり方をテスト的に進めていこうと考えました。
詳細に関しては、社内の月次〆会で報告したいと思います。
これからも、”シリコンバレーのベンチャーのようなベンチャー”を目指して、いろいろなことをやって行きたいと思っています。
全スタッフが誇れる組織にしたいと思います。