コンサータの力 | れびりんす

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コンサータとは、メチルフェニデートのこと。
18歳未満のADHD(注意欠陥・多動性障害)に効力があるとされる保険適用の薬だ。
 
先日東京医大病院に行った時に、処方してもらっていた。
ADHDの権威の医師によると、ボク達はアーク氏に適切な対応が出来ていたとのこと。
市の就学相談を活用し、通級を使っている。
おそらく今の対処としてはこれが最善という話を聞いて、まずは一安心したものだ。
 
プラスアルファで処方してもらったコンサータは、ADHDに効力があり、約12時間有効。
集中力が増し、注意が逸れにくくなる。
医師曰く、「夏休みの宿題をする時にでも朝服用して様子を見てみてください」と。
 
コンサータの効果は児童ごとに個人差があるらしい。
18mg/27mg/36mg と少しずつ量を増やして、アーク氏にどの程度の効果があるかを試しておくと良いと。
それを把握していれば、彼が集中すべき日を予め見定めておいて、朝飲ませれば良い。
 
ボクは普段家に居ないので、嫁が少しずつコンサータを飲ませてみてた。
18mgと27mgの時は、あまり効果が見られなかったらしい。
 
ある日帰宅すると、その日は36mgを服用した日だった。
 
アーク氏の様子が普段と違う。
 
言葉が止まらない。
感情の波が激しい。
 
単なる想像だけど、コンサータはアーク氏の脳を活性化させてしまったのではないだろうか。
 
話したいことがいっぱいありすぎて忘れちゃう。
いろんなことを考えすぎて混乱する。
 
そんなことを何度も言っていた。
 
知らぬ間にコンサータを3段階目の分量まで増やして飲ませていたようだが、あれを見るとボクはちょっと積極的になれない。
注意力散漫になりにくい程度の効果を期待するなら、まずは18mg、または27mgまでに留めた量でもう少し様子を見た方が良い。
表れた効果はおそらく正しい結果だったのだと思う。
 
医師は「うまく集中する時間を制御出来れば、テストで出たIQの120よりももう10~20ぐらいは高い状態で勉強が出来ますよ」なんて言っていた。
話してても確かにアーク氏は頭が良いのだと思う。
とはいえ、個人的な見解ではあるけれど、あまり薬に頼るのが好きじゃないのだ。
 
もちろんうまく使えば、彼のためにもなるのだろうけれど。
それもわかっているから、使うこと自体には何も言わない。
ただ、あまり積極的にはなれないんだよね。
 
躁鬱を持つ方を何人も知っている。
それぞれに自分に合う薬を割と多量に服用している。
彼らは大体、薬を服用することに前向きで、下手すると依存に近い状態だったりするのを幾度となく見てきた。
 
それについても当人の自由なので何も言わないし、対処法としては正しいのかもしれないのだけれども。
どうもボクは考え方が古いのか、人間はありのままの自然な状態でありたい、という感情が働いている気がする。
科学否定でも何でもないけれど、自然界に存在しないものを体内に入れることに抵抗を覚えてしまうのかもしれない。
 
人間が作り出した様々な科学の結晶。
それについて人間はどの程度理解しているのか。
人間自体の構造だって、未だ謎が多い。
宇宙がどうのなんて言えるほど、地球のことさえわかってない。
海外がどうのって言う人が、日本のことすら知らなかったりする。
 
まあ、身近なものへの理解を深めないうちに遠くのことを知ろうとするな、と言っているわけではないんだけれど、そこに違和感を覚えているのは事実だ。
アーク氏にとって最善であると思うことをしてあげたい。
コンサータがその助けになるかどうかも、もう少し様子を見て考えないといけないと思う。
 
なんかまだ書いていけばキリがないほど、ぐるぐるしてしまうけど、今回はこの辺で。