1-2
「……痛てててて。だ、大丈夫か?」
「………はっ‼︎⁇」
「ーーご、ごめん!」


3-5
「え?」
「い、いや…それは怒ってない」
「そうじゃなくて…」
「…こんな個室で女子と二人きりにされても…その、困るだろ?」
「それに…お前のその格好、なんか、直視できないし」
「…悪い意味じゃないからな」


6-3
「…いつまでも落ち込んでても仕方ない」
「お前と最初に再会した時にも、そんなふうに言われた気がする」
「……オレは、オレが一番にしないといけない事をするだけで良かったんだな」
「お前を、現代に帰してやる」
「…そのために、オレは今まで頑張っていたんだ」
「…ありがとう」
「お前のお陰で、自分の目標を思い出した気がする」
「…お前には、本当に励まされてばかりだな」
「どうした?なんかボーッとしてるぞ?」
「あ、おいーー」


10-4
「ずっと前に、龍馬さんについて江戸に行った時に見つけて、お前にやろうと思って買ったんだ」
「タイミング失ってずっと渡せなかったし…包みも汚くなったけど」
「オレにとっては、これはお前を大事に思ってる証でもある」
「…お前に受け取って欲しい」
「それで、一緒に薩摩について来て欲しい」
「……いや、いい」
「謝る必要も、我慢する必要もない」
「オレの前でなら、泣きたい時に泣いてくれて構わないんだ」
「オレの手の届く所にいてくれれば、こうしてお前を慰めてやれる」
「泣き止むまで、何時間でもずっとそばにいて、抱きしめてやれる」
「…だけど、お前をここにおいて行ったらそれができない」
「…オレの知らないところでお前が一人で泣いてるなんて…そんなの耐えられないんだ」
「だから、一緒に来てくれ」


11-1
「ほら」
「…お前には、ちゃんと花だって似合うよ」
「だから、ほら」
「髪にでも挿してみたら似合うんじゃないか?」