【徳川慶喜 彼目線 おまけシーン】
おまけシーンの前後の文章のみ記載しています。

2-3
「じゃあ…精一杯おもてなししますので 楽しんでいってくださいね」

そうして ◯◯は沢山の舞や三味線で俺を喜ばせてくれたのだった。


3-3
それが、まるで猫を手懐けた時のようで 俺は顔を綻ばせた。


彼女のお陰と 祭りの雰囲気もあってか 注がれた酒が普段より美味しく感じる。


4-1
冒頭から(夢のシーン)

「ーー……ぜん、御前」


5-4
「お、怒るなんて!そりゃもちろんびっくりはしましたけど…」

「それに私、尊王攘夷とか 幕府とか…あんまりよくわからないので」


6-5
(本気で言っているんだけどなあ)

秋斉がいるからか、◯◯は一度気恥ずかしそうに目を泳がした後、やっぱり顔を綻ばせて出ていった。


7-4
その中で立ち寄った茶屋の店先には、一層立派な笹が飾られていた。

「あ、これ…ふふっ、素敵なお嫁さんになれますように、ですって」


8-3
心からそう告げると とろけるような笑みをこぼして ◯◯は嬉しそうに頷いた。
「はい…」

それから 太夫としての◯◯と過ごす 初めての座敷が始まった。


9-3
通りかかった秋斉はすぐに島原へ戻って 俺達も茶屋を後にする。

何だか妙に心は晴れやかだった。


10-2
ぎゅっと彼女を抱きしめて その温もりを味わう。

そして ゆっくりと手を離した。

11-3
もっとその照れ顔を見ていたいと 今度はその瞼に口付けた。

鳥が鳴かない。


12-4
前 
◯◯と二人、置屋を出て京の町を歩いた。

後 
凛とした冬の空気の中、繋いだ手が温かい。


13-2
(本当にもう幕府の復権にはこだわってないのだろうな…)

「そういえば…、ここに来る途中で土方さんと会いましたよ」


14-4
時々 買い物のついでに一橋家の者と会い 俺に情報を持ち帰ってきてくれる。

「梅沢さんからはなんて…?」