2-5

(驚く私を 土方さんはじっと見つめる、の後)

土方「言っただろう、女は平和に暮らしていればいいと
本当なら お前にあんな場面を見せたくはなかった
…本当なら 俺達に関わらない方がよかった」
「せっかくお前が綺麗にめかしこんでたのは 雨で台無しなっちまったが
お前の可愛らしい顔が血で汚れなくて よかった」
そんな土方さんの言葉に心臓が跳ねて 顔が熱くなる主人公だが それをこらえて土方さんの側に寄る。

3-5
(私の三味線を聞き終わり 彼は微笑んで呟いた、の後)

土方「ようやくその格好に似合うくらいの腕をつけ始めたのかもな」
やっと褒めてくれた土方さんにお礼を言う主人公。
そこでふと、格好だけは様になっていたって事ですかと尋ねる主人公に土方さんは言う。
「…まあ、そこそこな」

4-2
(沖田さんのセリフ「◯◯さんの前だと 土方さんはわかりやすい嘘しかつけなくなるので面白いですよ」の後)

土方「うるせぇ。正月あたりは男ばかりで仕事続きだったんだ。
久々に 華を見ながら酒を飲みたいと思うのは当たり前だろうが。
…特に今日は ◯◯も一段と綺麗みてえだしな」
土方さんに綺麗と言われて驚く主人公。
そして沖田さんが一言、
「最初からそう言ってあげればいいのに」

5-3
(ちょっとドキドキするのを感じながら そんな事を考えていると、の後)

土方「…そういや、お前、
今日は遊女の仕事でもねえのに 随分洒落た格好してるな」
キョトンとする主人公に 土方さんは軽く笑って顔を近づける。
「もうちょっと よく見せてみろ」
じっと見つめられて熱くなる主人公に
「……。人通りが少なくてよかった。
ただで見せてやるには 惜しいからな」
土方さんはそう言って 主人公の頭にぽんと手を乗せてから また歩き出す。
土方さんの背を追って、またそれから無言で道を進んでいると…。

6-5
(主人公の「あ…っ、はい、大丈夫です」の後)

水気を絞った着物はシワがよってるし 髪もぐちゃぐちゃなのに気づき 急いで髪や着物を整える主人公。
「何だ、そんなに慌てて」
と土方さんはかすかに笑った後、ふっと目元を柔らかくして 主人公の頰に手を伸ばす。
「お前はいつも小綺麗にしてるからな。
たまにはこういうのもいい」
そう言って土方さんは木々の隙間から見える空に目を向けた。

7-4
(だけど彼は 盃に口をつけながら微笑んで頷いた。「そうか」の後)

土方「お前が女郎になったと知った時は驚いたもんだが 今は納得できる。
悪い意味じゃなくて…男を惚れさすいい女になった、ってことだ。見た目も、中身もな」
驚き 照れる主人公。
口の端を上げて 土方さんは盃を空にする。
「…やっぱり お前に注いでもらった酒は格別だな」

8-3
(奥の方にある建物へ駆けていったのだった、の後)

「鬼の副長を可愛い子が訪ねて来た」
「どうやって土方さんに気に入られたのか教えて欲しいくらいーー」
と言いかける隊士に 土方さんは
「聞こえてるぞ、お前ら」と檄を飛ばし
「…ったく」
「可愛い格好してきやがって、他の奴がちょっかい出してきたらどうするつもりだ」(と呟く土方さんw)


9-2
(その姿に また私は目を奪われてしまっていた、の後)

土方「…少し 遠回りしてから行くか」
驚く主人公に
「もうしばらくは お前を独り占めしておきたいからな」
そんな土方さんの言葉に主人公はしっかり頷いて 遠回りした道をゆっくりと歩いて
短いデートを楽しんだのだった。

10-1
(そうだった。時計を渡さなくちゃ)
懐中時計あり
おまけシーン①
私はまた緊張が戻ってくるのを感じながら 懐中時計の入った箱を取り出した。
ドキドキをこらえて両手で箱を差し出す主人公。

懐中時計なし
私は緊張しながらも 時計の入った箱を取り出そうとした。

他の隊士に声をかけられ 渡すタイミングを失い 
「何を隠してるんだ」
と、土方さんに箱を取り上げられる。 


ここから先、展開は同じですが
おまけシーンは微妙に
手が加えられています。

今までの旦那様には無い手法ですね。

おまけシーン②
と、言って土方さんは時計を持った手を揚げて見せた。の後。

土方さんの指先が 愛でるように時計のガラスを撫でるのを見て まるで自分が触れられたかのように感じて幸せな気持ちになる主人公…

土方さんの体が静かに離れる。

ここからはまた同じ展開。
唇に残った感触とか色々考えて
言葉に出来ないでいる主人公。
その時…

ここでおまけシーン③
不意打ちで今度は頰にキスをされて 顔が真っ赤になり 主人公は言葉を失う。

でここでまた同じ展開←3度目w
「上がってくだろ。茶くらい出してやる。」

で、またおまけシーン……

これって…。確かに
おまけシーンは少し甘めなんですが
おまけシーンじゃない方も
おまけシーンにない表現があったりして
どっちがおまけシーンなのか?
わからない部分があります。

なので以後省略でw
ここまで微妙に違うのは初めてですね。
土方さんだけ手を加えてるのかな~

それとも私が気がつかなかっただけ?
(。・ˇ_ˇ・。)ムゥ…


11-3
(土方さんセリフ「決まったことを、今さらぼやくんじゃねえ」の後)

「だって ずるいですよ!
◯◯さんは今までと違って 朝から晩までずっと居てくれるんでしょう?」
と沖田さんが言う。
「そ、そうですね」と答える主人公に
「何だかそれって、お嫁さんみたいじゃないですか」と言う沖田さんの言葉に
「みんなの女房か?」と近藤さんw
「土方さんの、ですよ」と言い納得いかない様子の沖田さんw
照れて俯いてしまう主人公に再び沖田さんのボヤきw
「ずるいなあ、いつもこんな綺麗な◯◯さんがそばにいてくれるなんて…」
「ざまあみやがれ」と笑う土方さんに沖田さんは「酷い…」と布団に顔を埋めてふてくされる。

12-1
(土方さんセリフ「まあ…慶喜公が近藤さん達を使い捨てだと思ってたのならまだしも、そうでもないみてえだしな」の後)

土方「…そういや ◯◯を藍屋さんとこに連れて行ったのも 慶喜公だったか。
俺が礼を言っていたと伝えておいてくれ。おかげで…
こいつが俺のために こんなに目一杯 めかし込むことができたんだからよ」
土方さんに急に抱き寄せられ 体が熱くなる主人公。
「ここまで別嬪になるとは 思わなかっただろう?」とドヤ顔の土方さんw

13-5
(自分で顔を引き締めるように軽く頬を叩いて 笑顔を作ってみた、の後)

涙で酷いことになっているのをわかっていて「私の顔、変じゃないですか?」
と聞く主人公に
「変なわけがねえだろう。お前はいつでも綺麗だからな」
楽しげに言う土方さんに主人公はまた顔が火照ってしまう。

14-1
(…なにやら絶賛されているようで 非常に部屋に入り辛かった、の後)

「それに何よりもあの目を見張る美しさ!本当に羨ましいなあ」
の大鳥さんの言葉に
「確かに今まで色んな女を見てきましたが あんなに美しい女はいませんでしたね」
と土方さんが褒めちぎるので 主人公の心臓は跳ね上がる。
土方さんが手放しで褒めたことに驚く大鳥さんと主人公。
「あの美しさにはどんな男も敵わないのか。◯◯さんのような方を 八面玲瓏というのかな?」
と言う大鳥さんに対して土方さんは
「…確かに見目も 着物の趣味も 髪型一つとってもそんじょそこらの女じゃ敵わない。…が」

*八面玲瓏とは?
知らなかったので 調べましたw
どこから見ても透き通っていて 曇りのないさま。
心中にわだかまりがなく 清らかに澄みきっているさま。
だれとでも円満、巧妙に付き合うことができるさま。