オシャレスイーツ「マカロン」は、実は正式名称は「マカロン」ではない件 | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

フランスのお菓子といえば
"マカロン"!
{7E5297CE-EBA0-42C7-8249-4C307F8DD4FE}
(写真:フリー素材ぱくたそ)

マカロンとは、

表面がツルツルしていて、
カラフルで、
表面はほんの少しパリッとしていて
中のメレンゲはフワフワ。

そのメレンゲでもって上下から
中のクリームを挟んでいて、
そのクリームの種類がこれまた豊富。

様々なテイストが展開されていて、
いろいろな味を選べて
それがまた楽しい!

そしてオシャレ!

ざっくり言うと、
そんなお菓子です。
{867FA447-2FEC-4A96-B2DD-532885C62C0F}
ピエールエルメのマカロン。これは私が撮った写真です!(^^)

日本でもすっかりお馴染みですが、
実はこのマカロン、
(上の写真のようなマカロン)
"マカロン"が正式名称ではありません。

正しくは、
マカロン・パリジャン」
です。

こちらの「マカロン・パリジャン」は
パリの有名なパティスリー"ラデュレ"が
20世紀中頃に考案したもの。
{77EC5EA7-03D6-472C-8F14-BAB935000F67}
パリのラデュレ本店(ロワイヤル店)。マドレーヌ寺院の近くにあります

{310D3F50-3A45-49C4-8978-0B6A07325735}
ショーウィンドーには、もちろんマカロンが! かなりガーリーな世界観です

つまり、
私がこれまでマカロンと思っていたものは
ラデュレオリジナルのマカロンなわけで、
本来のマカロンとはちょっと違うわけです。


では、本来のマカロンとは
一体どのようなものなのか。

それは、こちら!
{76535CFB-63E9-4B5D-BA5E-D67383094C08}
これです。これがオリジナルのマカロンです

本来のマカロンは
「カラフル、表面ツルツル、
ふんわりメレンゲ、色んな味」

ではなく、
「茶色い焼き菓子」
です。
{2C092B67-F5F9-4D2F-A508-240AE15D3EFB}
全体的にしっとりめのアーモンドクッキーのようなテイストで、中はさらにしっとり柔らかくなっています

ラデュレのような
華やかさは、そこにはありません。

しかし!
食べてみると、何とも素朴な味で
私は好きです!!

この写真のマカロンは
フランス南西部、バスク地方は
サン・ジャン・ド・リュズにある
「メゾン・アダム」というお店のもの。
{428DA49B-33DF-44C1-BADE-7601FBCA6055}
マカロンの元祖の店、ということです

{7436DD72-4E39-4EB2-81B1-8BF6B1BA893A}
ラデュレでもやってる、マカロンタワー、ここでも

と、このような事実を知ったのは
奥さんがバスクに旅行に行ってきて
お土産でここのマカロンを
買ってきてくれたため。


なるほど、
言わば子会社が
親会社を超えてしまったパターンなわけですね。

イメージ的には
「富士通と富士電機」
もしくは
「セブンイレブンとイトーヨーカドー」
のような関係でしょうか。
※あくまでイメージです

それにしても
日本ではマカロンは
結構いろいろ売ってると思いますが、

意外なことにヨーロッパでは
そんなに手に入らない、
ことがあるみたいです。

実際、アムステルダム、ベルリンに住む
知人、親族を訪ねた時
お土産でリクエストされたのが
このマカロン(マカロンパリジャン)。

日本の方が、
マカロン(パリジャン)は
浸透しているのかもしれません!