10月3日(月)
天気:晴れ
まだバルセロナ2日目の話です。
バルセロナ、
たった一泊2日の旅だったのに
書くべきことが多くて、
なかなか終わりません。。
今回は、バルセロナの旧市街で
カフェを探しているときの話。
街を歩いていると
パリほど多くないですが、
物乞いをしている人がいます。
その物乞いの中でも、
一人、足が明らかに悪そうで
片足を引きずりながら
苦しそうな表情で
懸命に物乞いをしている人を
見かけました。
こちらの物乞い、
本当に辛そうでしたが
ジャケットを着ているなど
身だしなみをちゃんとしていて
清潔感があってびっくり。
物乞いは不潔な人が多い中で
「ちゃんとしてる人なんだ」
と思ったわけです。
このときお金を渡そうと思ったのですが、
気恥ずかしさもあって渡せず、
そのままカフェに入って
ゆっくりしていました。
しばらく経った後、
階段を降りたところにあるトイレに行くと、
中には誰か入っていて、
階段の上で外で待つことに。
そして、トイレから出てきたのは
その、足を引きずっていた物乞いでした。
しかし、何と!!
驚いたことに、
彼はこのとき松葉杖を持っておらず、
すっと立って
階段を登ってくるではありませんか!!
どうしたのでしょう、
急に足が良くなったのでしょうか。
いやー、だとしたら
それはすごい良かった、という
ことなのですが、
驚いたのはここから。
気になってちらっと
気づかれないように
彼のことを観察していたら、
すすすーーーっと
カウンターで立ってコーヒーを
飲んでいる男性に近づくと、
物乞いは
ポケットをモゾモゾし始め、
コインがぎっしり詰まった
ビニール袋を取り出し、
その袋を、隣のおじさんに
さささっと
目も合わせず、
早業で渡しているではありませんか!!
これはあくまで憶測ですが、
多分あのコインは
みんなの善意のお金。
そしてあの袋を受け取った
おじさんは、物乞いの元締めでしょうか。
これはあくまで憶測の域を
出ませんが、
あの足が悪いのは演技で、
それでお金を集めていたのだとしたら
何とも悲しいことです
人の善意を踏みにじることは
していただきたくないものです。