アイノ・ガスピル会長にREDSTONEのかけらを手に入れたことを報告~。
喜んでくれるかな?
ガーン!
お、お褒めの言葉くらいいいじゃないですか。いつものようにつるっと言っちゃってくださいよ。
うわ、スルーしやがったよ。
アイノ・ガスピル君からまた個人的な頼み。
失敗前提な依頼って。
どんな無茶な要求をするつもりなんだ。
ああ、本当にアイノ・ガスピル君の個人的な、なんだね。
いいじゃんいつもみたいに適当にこれもREDSTONEに関係あるんだよ~ヒヒッとか言って他の部下に探させれば。
でもこの人はそんなことしないんだよねぇ。
その規律性があるからこそ年若いといっても頭領達が信服しているんだよねぇ。
これは意外な。
ますます意外な。
会長がそんな装飾物に興味があるとは思いませんでした。
は?
天上界ってあの天上界?
・・・しらじらしいワタクシ。
一度だけとはいえ天上界に行ったことがあるじゃないか。
その場所のことを知ったじゃないか。
でも天上界に通じる門がなくなったためにロマ村ビスルに行き村長に協力を仰いで・・・。
努めて冷静にかえす私。
天上界に通じる道のことはすでに遠い過去の話になっているから知っている人は研究家くらいだ。
前会長はおそらく研究家でもあっただろうから知る要素はあるしね。
珍しい。
会長がこんなに執着するなんて。
よっぽど手に入れたいんだろうなぁ。
さすが会長。
手がかりはつかんでいるのか。
つまり代わりに動ける人間さえいればってことだったのね。
って門番いたのか。
あれ、当たり前か。そうでないと簡単に行き来しちゃうもんねぇ。
ガストリヒーという名前からするにそのビショップさんは人間界のビショップさんだね。
というと寿命は私達と同じ。
当時門番をしていたということは・・・うーん、やたら細い手がかりになりそう。
失敗するかも、といいつつも。