YMOの名曲のひとつ『BEHIND THE MASK』音譜
『Solid State Survivor』

79年(僕まだ4歳やんビックリマーク)に発表されたYMOのアルバム『Solid State Survivor』に収録されているのですが、それまで難しいコード進行が得意な“教授”こと坂本龍一さんが、あえて単調なコード進行を使い、Ⅰ - Ⅵ - Ⅶ - Ⅴ のいわゆる循環コードの基本中の基本パターンを用いて書いた曲ですひらめき電球

まずは79年当時のライブの様子を音譜

みなさん若いし、時代を感じますなぁ~ニコニコあせる
ボコーダーを使ったミドルテンポの曲で、当時としは未来的なニュアンスもあったんだと思います。音譜



そしてなんと後に、マイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』をプロデュースしていたクインシー・ジョーンズがこの曲を気に入り、ひらめき電球『スリラー』にマイケルが作詞し歌う『BEHIND THE MASK』を収録する予定だったらしいのです!? ショック!

しかし、マイケル側とYMOとの間で版権の主張に折り合いが付かず、“マイケルバージョンのBEHIND THE MASK”はお蔵入りとなったそうです…しょぼん
後にこの『スリラー』が世界的なヒットを記録し、YMO側も後悔してるとかしていないとか…はてなマークにひひ


そしてクインシー・ジョーンズと共に共同で『スリラー』のプロデュースをしていたグレッグ・フィリンゲンズがエリック・クラプトンのサポートキーボードをしていたことから、86年に発表されたクラプトンのアルバム『オーガスト』にクラプトンが歌う“マイケルバージョンのBEHIND THE MASK”が収録されています。ひらめき電球ニコニコ


『AUGUST』

このアルバムには他にも古き良き80’sの曲がたくさん収録されていて、今でもたまによく聞いてます。音譜


そんなクラプトンが歌う“マイケルバージョンのBEHIND THE MASK” 音譜
ピコピコ鳴っていたテクノポップの原曲が、バリバリのロックサウンドにアレンジされています。音譜

僕が20代前半の頃、この“マイケルバージョンのBEHIND THE MASK”をライブで演奏することになり、ひょんな事からこの曲だけドラムを叩くことになりました…叫び
人生最初で最後の人前でのドラム演奏でした…あせる



その後、83年にYMOは解散(散開はてなマーク)してしまい、武道館でのラストライブでの『BEHIND THE MASK』音譜
これまた時代を感じます… メイク… ヴィジュアル系です…あせる

当初よりポップ色が強くアレンジされ、ボコーダーも使われていませんしょぼん

そしてYMOが93年に一度だけ再結成(再生はてなマーク)し、アルバム『TECHNODON』を発表すると共に、ドームで二日間のライブを行いました。

そんな模様を収めたビデオが『TECHNODON IN TOKYO DOME』音譜

『TECHNODON IN TOKYO DOME』

これでも15年も昔の話ですが、当時、高校生だった僕はテープが擦り切れるほど、何回も何回もこのビデオを繰り返し見てました。あせる
ほぼBGV状態で、一日中、部屋でリピートし流し続けていました。音譜
でもこのビデオ未だDVD化されていないのが残念です…汗(ブートのDVDは出回っているみたいやけど…)
昔の名曲も90’s風にアレンジされてて、どれもかっこいいのですが、やっぱりここでも『BEHIND THE MASK』音譜



イントロを聞いただけでは『BEHIND THE MASK』だと判らないほどアレンジされ、16分で鳴っているシーケンスの揺らぎが絶妙~なグルーヴで気持ち良い~です。(>_<)あせる
またモジュレーション系のエフェクト(フランジャー?)をうっすら掛けた、教授のボコーダーもたまりません。(>_<)あせる
このライブでは『BEHIND THE MASK』~『中国女』と繋がれていて、ライブの臨場感が良い感じひらめき電球


マイクはオーディオテクニカのヘッドセットですがボコーダー本体は当時と同じくRolandの名機 『VP-330』がセットされていました。ひらめき電球


Roland 『VP-330』


このVP-330 70年代当時はローランドも試作中だったらしく、YMOに試作も兼ねて使用をお願いしていたとか…)



またメインのキーボードとしてマスターにKURZWEILのMIDIBOARD(ピアノと同じ構造の木製鍵盤で、重さは40kg近くあったと思います…)を使い、その上にKORGの01/W proが乗せられ、マスターとしてステージ裏の音源を鳴らしつつ、本体の音も出力されていたようです。音譜(ここでも鍵盤タッチが良いとの事で01/W proが選ばれたとか…)


KURZWEIL“MIDIBOARD”
KURZWEIL“MIDIBOARD”


KORG “01/W pro”

KORG“01/W pro”



このライブではマドンナのエンジニアリング等を担当されていたゴウ・ホトダ氏が“四人目のメンバー”としてステージ上でミキシングをされていました。ひらめき電球

シンセのオペレートには土屋真信氏(現 代表取締役)、岸 利行さんや水出 浩さんなどなど当時のオフィス・インテンツィオの方々が担当され、現在のようにオーディオファイルを手軽に扱える時代じゃなかったので、シーケンスにはMac Ⅱfxでパフォーマーを走らせ、バックステージには夥しい数のシンセの名機とモジュール、サンプラーが並んでいました。ショック!
(ハードディスクレコーダーを走られる計画もあったらしいのですが、SBX-90(シンクボックス)の独特の揺れにハードディスクレコーダーを同期させるのが厳しかったようです。)



そしてアンコールでは『東風』で大盛り上がり音譜

教授もノリノリです…音譜ニコニコ



このライブの映像でベースの細野さんの左耳のイヤモニが耳元でブラブラしていますが、実は本番中に細野さんへのクリックにトラブルあり、曲の合間にイヤホンを交換するつもりだったのが、上着の中を通していたので外せなかったらしいです…えっ




いやはや今日は思い入れの深い曲の話題で、ついつい長々と書き込んでしまいました…(^^ゞあせる


最後まで読んで下さったそこのあなたビックリマーク

あなたは今日、日本中で一番 “BEHIND THE MASK”って文字を目にした方々だと思いますよ~にひひあせる



最後までお付き合い下さりありがとうございました。m(__)m