また久しく間が開いてしまいました。

今日はこちらのドイツは朝からお天気がよく、しかし蒸し暑い、日中は30度くらいになるそうです。



私が結婚して住み始めた頃のドイツは、湿気が少なく、

夏日といえば油をひかずにフライパンの上で焦がされるような暑さが普通だったのに、


いつ頃の夏だったでしょうか?数年前ですが・・・・・



クッキーがシケッていました。



そんなクッキーも間違いなくしけりそうな今日、 


2010年度から続けている小学校の

2015年度の日本語の授業の最終日でした。


6年目の今年度は、


やんちゃな3年生の男の子が四人と

お茶目な3年生の女の子一人と

物静かな2年生の女の子一人と

好奇心旺盛な2年生の男の子一人


の計7人。



やんちゃな彼らのおかげで、にぎやかな一年でした。

何回 真面目に説教したことだろう? しつけ面で~  笑



でも話をした後は、

きちんと態度を改めてくれた 可愛らしい面を見せてくれた4人。



基本的に しかられることを素直に受け止められる、ドイツの子供たち。




最後の授業内容は 日本食。


日本人のソウルフード、おにぎり!



今年の子供たちは、それほどくいつきませんでした。


一人は4つも食べてくれたけど

一人は、まったく食べられなかった、


まったく受け付けてくれなかった子は6年間やってて 初めてですよ~ 




残ったおにぎりは、おととし、去年と日本語のクラスに来ていた子たちに配分、



えさに群がる鯉のごとく・・・

あっという間になくなってしまいましたよ。









今年度は、もうひとつの小学校と掛け持ちでした。


そちらの小学校は、2つのグループ(1グループ8人)、

期間2ヶ月間の短期集中型。


こちらの小学校は



教室の 机と黒板の配置もよく、


選ばれてきた生徒の質もよく、



私の日本について伝えたいことや、やりたいことが ほとんどできました。




こちらは 今年初めての学校で行う講座だったし、

限られた期限だったから

私の気持ちも違ったかなぁ?





基本的 前者も後者も同じことしていたのですが・・・・

過程と結果が 違うのは 面白い現象です。






こちらの小学校は 来週火曜日が最後。

内容は今日と同じ、「日本食」、

もちろん、おにぎり持参!





どんな反応が起こるのかしら?











夏休みが終わったとほぼ同時に、 Kantorの仕事が開始されました。




私が仕事をする Bethelという団体は、

1867年10月14日、てんかんを持つ子供、青年のための生活施設として開所、


その後 Friedrich Von Bodenschwing 親子により理念や規模が拡張され、




現在では てんかん、知的障害、精神疾患を持つ人々及び、

高齢者、社会活動に困難を持つ若者、

ホームレスの人々などが生活するキリスト教の活動、共同体にまで成長しております。



Bethelはドイツ各地にもその規模を広げ、

私が仕事をするのは その中の一つの集合体、Gemeindeの教会。



救いを求めに人が集まる教会だから

集まった人たちが 喜びと光を受け取って家路につけるような

そんな会を開ける 教会音楽監督を目指します!







昨日、Tannhäuser プレミエでした!


楽屋の鏡の前に、劇場からや共演者の方から



Toi Toi Toi


のお菓子をたくさん頂きました。



Toi Toi Toi、とは うまくいきますように、というおまじないのような言葉。


面と向かってこの挨拶をする時は、お互いの左肩を触れるようにして
この言葉をかけます。


間違っても 「ありがとう!」といってはいけないのが ポイントです!


Toi Toi Toi の代わりに T T T・・・・・・と声をかけあっている人たちもありました。



試験とか、ここ一番の場面に ドイツの日常生活の中でも 

この Toi Toi Toi は使いますが

劇場のプレミエのときは こんな風に士気を高めるんですね♪




私もあがることもなくできました。

舞台の上で シーンのど真ん中にてオーパー見ているようなもんなので、
とっても楽しいです。

共演者に共感や反応しながら動いています。



その日の体調や気分をそのまま持っていって、その日の伯爵夫人として演じればよいのもありがたいです。




あと 3回公演です。











劇場で、外部からのエキストラ出演者のことを Statist、Statistin と呼ぶようです。

ドイツ以外の国でもそうなのでしょうか?





4月の末のある日、隣町の独日協会の副会長さんから連絡が入りました。




「隣町の劇場でエキストラで出演する 『日本人女性』 を探しているそうです。
○さん、歌勉強しているし、やってみる気~ ありますか?」




その他大勢じゃなく、ちゃんとした役です・・・・顔11





演目は リヒャルト ワーグナー の タンホイザーです・・・・ 顔11





え? 日本人 出ないじゃないか?


・・・・・ですよね~ 顔12







新手の現代チックな演出か?!






とも最初は疑いました。






とりあえず面白そうだったので、お話だけは伺ってみようとProbeに出かけ

演出家にお話を聴いてみると






「歌手にアジア出身者が多くて、 その年配である血縁者の顔に 一人もアジア系がいないのは
おかしいんじゃないのか?」



ということで、 





なるほど、それはそれで 筋が通っているじゃあないか!音符





・・・と結局 話を受けました。




Frau Landgraf、伯爵夫人



の役です 顔12

唄いません、話しませんが、 そのシーンに合った演技をします。




エリザベート役はドイツ人ですが、彼女は最初の伯爵夫人との間の子供で、
最初の伯爵夫人がなくなられ、


公爵は2回目の結婚で、日本人を娶られた・・・・・


設定だそうです。





ありえます。


皆無だとはいえません。






・・・ということで、ただいま、 5月31日のプレミエに向けて、毎日練習中です 顔11




Kantorの仕事はどこへ?

この出来事とKantorinの仕事とのからみは、まだ次の機会にでもお話しましょう。










 




2012年12月が最後の投稿だったのですか・・・・


2年4ヶ月ぶりです。



ブログを通じてお知り合いになった何人かの方がまだブログを続けてらして、

家族のため、自分の人生の目標のために輝きながら暮らしていらっしゃるのを拝読し、

今日再び投稿します。





ただただ前に進んで歩いてきた2年4ヶ月でした。
失敗しても へこんでも それはうしろ向きじゃなく、前向き、でした。


振り返ってみれば・・・・ですが。





まもなく、Kantorの職に就きます。

この2年4ヶ月でオルガンの腕も、教会の知識もぼちぼち付きましたが

(歌も唄ってますよ♪)

まだまだ知らないことのほうが多いです。





なのに、Kantorの仕事を始めます。


45歳にして、このチャンスが来たことへ答えたかったんです、多分。


4月の頭に就職試験受けて、採用されました。

音楽で試験されるのは もうコリゴリです、最後にしたいです(苦笑



最初はすごい苦労すると思いますが(もう今からわかる!)
3年は文句言いながら、泣きながら 腰をすえてがんばります。





5年後に笑っている自分!


が目標です。




家族も元気です。皆成長してます。
またご報告に来たいです。

ブログを続けていらっしゃるお友達の皆様、元気をありがとうございました。