「一礼して、キス」 1~2巻 加賀やっこ 小学館


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【あらすじ】
中学から6年間、弓道に打ち込んできた杏(あん)。
しかし、結果はいまひとつ。
高校最後の夏の大会が終わり、引退を決意するが、才能に恵まれた後輩の三神の思わせぶりな言葉に振り回され…。
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初連載とは思えない出来栄え…。
作者の加賀やっこさんは、2010年デビュー。
「一礼、してキス」は連載モノとしては初めて描いている作品だそうです。
初連載という事で、そりゃぁ、大作家の先生方にはかなわない部分はあります。
まず、キャラクターを複数描きわけて、重層的な人間模様を描きだすところには至っていません。
あくまでも、メインの2~3人を描くところで精一杯…という感じ。
でも、そんなことはまーったく気にならないくらい、作品自体にパワーがあります!!
コマから感じられる勢い、リズム感、感情の起伏がビシビシこちらに伝わってくるのです。

弓道を描いているのですが、そこにある凛とした空気もちゃんと感じられる…。

すごいぞ、すごいぞ。

主人公の一生懸命だけれど、どこか不安そうなところも可愛いです。

一方でイケメンで才能もあるのに、後輩という事もありどこか焦りを感じさせる三神君も魅力的。

二人の恋愛がどうなるのか、ドキドキさせられます。

三神が結構キュンとする事をサラっと言うものの、ちょっぴり目いっぱいな感じが最高にツボ。

今後の展開に期待です!!