NHK大河ドラマ「風林火山」が舞台化。市川亀治郎、武田晴信(信玄)・山本勘介の2役
大河「風林火山」舞台化で亀治郎2役(芸能) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
【記事引用】
NHKで放送中の大河ドラマ「風林火山」が、来年4月に舞台化される。題名は「風林火山 晴信燃ゆ」。大河は俳優の内野聖陽(39)演じる山本勘助が軸だが、舞台の主役は武田晴信。大河と同じ歌舞伎俳優の市川亀治郎(31)が演じる。亀治郎はスポニチ本紙の取材に「晴信に光を当てると、勘助が陰になる。それなら僕がと」と、勘助と1人2役を務めることを明かした。
武田家武将の板垣信方との“親子愛にも似た師弟関係”を中心に、川中島の戦いに出陣するまでを描く。板垣役も大河同様、俳優の千葉真一(68)に決定。千葉の出演を熱望した亀治郎は「これで50%は成功した」と大喜び。「大河出演で得た最高の宝物」という千葉との交流はプライベートでも続いており「ドラマと同じで“若”と呼ばれています。引退報道もありましたが“若に頼まれたら出るよ”と言われました」と話した。
大河では、晴信と板垣のエピソードが特に人気があり、板垣が死ぬ第28回(7月15日)放送後、NHKには多くの反響が寄せられた。「テレビでは割愛された晴信を思いやる板垣の苦悩、2人の関係をじっくり描きたい」と亀治郎。舞台出演は22年ぶりとなる千葉も「息子のためなら命を投げ出すという日本の親父像を描き出したい」と張り切っている。
亀治郎は演出にも参加。最後に宙乗りを披露することと「千葉さんには(歌舞伎の)見えを切ってもらいたい」と構想をめぐらせている。公演は4月5日から27日まで、東京・日比谷の日生劇場で。
[ 2007年10月27日付 紙面記事 ]
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市川亀治郎 信玄、勘助の1人2役で「風林火山」舞台化:芸能:スポーツ報知
【記事引用】
NHK大河ドラマ「風林火山」が舞台化されることが26日、分かった。来年4月に東京・有楽町の日生劇場で「風林火山~晴信燃ゆ~」(5~27日)として実現。主演は歌舞伎俳優・市川亀治郎(31)で、ドラマと同じ武田晴信(信玄)役とともに内野聖陽(39)が演じた山本勘介役も務め、“1人2役”に挑む。さらに、亀治郎の熱烈ラブコールで、俳優引退宣言をした千葉真一(68)が板垣信方役で出演する。
現在、放送中のNHK大河ドラマ「風林火山」がその熱気が冷めやらぬまま、来年4月に東京・有楽町の日生劇場で舞台化される。武田晴信(信玄)役で活躍中の歌舞伎俳優・市川亀治郎が主演。歌舞伎以外の舞台では初主演となる亀治郎が、晴信と山本勘介の2役の早変わりにも挑戦する。
「きっかけは千葉(真一)さんと一緒に舞台をやりたいと盛り上がって、僕のほうから提案した」と亀治郎。大河ドラマでは千葉は武田家に仕える武将・板垣信方を演じた。晴信を我が子のように思いやり、心を配る役。撮影中に亀治郎と意気投合した千葉は「若(亀治郎)に頼まれたらやりますよ」と快諾。その当時は俳優引退宣言をしたばかりで一線から退く決意を見せていた千葉だが、亀治郎の熱意にほだされ、22年ぶりとなる舞台出演を決意した。
ドラマ視聴者からの手紙も後押しした。「板垣と晴信の関係をもっと見たかった」それを知った亀治郎は「映像では描けなかったことをやりたい。2人の心の交流から生まれた結晶を描きたい」と意気込む。固いきずなで結ばれた板垣信方と武田晴信の関係が舞台でさらに濃密に描かれることになった。
伯父・市川猿之助のスーパー歌舞伎で活躍する一方で古典歌舞伎や自ら主宰する「亀治郎の会」での躍進が目立つ亀治郎は、歌舞伎以外の舞台初主演にも、気負いはない。「川中島の合戦に挑むまでを描きたい。最後は天馬に乗って“宙乗り”します。千葉さんには見えをきって欲しい。歌舞伎の手法も取り入れます。一観客として『こういうセリフを言って欲しい』というセリフをふんだんに入れています」花道あり、宙乗りあり、早変わりあり。役者として、共鳴しあう2人が、また新たな「風林火山」を作り上げる。
(2007年10月27日06時01分 スポーツ報知)
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市川“信玄”亀治郎の見所…大河「風林火山」もヤマ場 (夕刊フジZAKZAK)
【記事引用】
大詰めに差し掛かったNHK大河ドラマ「風林火山」(総合、日曜午後8時)。この28日には晴信が出家し、いよいよ信玄が誕生する。好演を続ける市川“信玄”亀治郎(31)の大きな見せ場だ。「だいたい主役より、脇的人物が芝居を面白くする。信玄も準主役、だから面白い」と話す声に力が入る。
「信玄を演じているんじゃなくて、僕そのまま。僕が信玄だから、何をやってもいいんですよ」と、実に腰が据わっている。
すでにクランクアップしているが、収録中のNGは、たった1度だけ。「何かの音が入って、物理的にどうしようもないことでの撮り直しでした」と余裕すらただよう。
31歳の亀治郎が大役・信玄を泰然自若と演じられるワケは、30日に初日を迎える「松竹大歌舞伎」(東京・浅草公会堂)を見れば分かる。
今回の演目「義経千本桜・吉野山」で最後の派手な引っ込みシーンを考案したのは、曾祖父の初代市川猿翁。父は四代目市川段四郎。そして、おじはスーパー歌舞伎で知られる三代目市川猿之助。そんな家系に生まれ「とにかく、英才教育を受けていましたから」。幼いころから畳の上に正座してセリフをけいこ。所作や舞踊も血肉になっている。
昨年のロンドンに続き、今年3月には市川海老蔵(29)とパリ・オペラ座の公演を行ってきたが、「日本でやっても、パリでやっても歌舞伎は変わらない。日本も世界の一部なんだから。日本で活躍していることは世界で活躍していること」といたって冷静だ。
海老蔵も4年前の大河「武蔵 MUSASHI」に主演した。平成の歌舞伎界を代表するライバル2人だが、「僕はバカ騒ぎしないタイプ。ナルシストではないけれど興味があるのは自分のこと」と話す。
艶っぽい話が途切れない海老蔵に対して、亀治郎の家庭観はどうか。
「家庭を持ったら、自由奔放にできない、守りに入っちゃって。父はもともと冒険をしない堅実派。猿之助さんは家庭を犠牲にして冒険をした。猿之助さんが“芸に夢中になっちゃうと(家庭が)うまくいかない”って言ってました。ウチは不器用な家系だから、芸に熱中しちゃうとダメなんだよね」
歌舞伎を「上等な愉しみ」と表現する亀治郎。全国20カ所を回る39公演では、華やかな舞台を見せてくれそうだ。
ZAKZAK 2007/10/26
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- ジェネオン エンタテインメント
- NHK大河ドラマ 風林火山 完全版 第壱集