第58回NHK紅白歌合戦の番組概要が発表。紅白特別枠 矢沢永吉&竹内まりやの候補浮上
今年の紅白「権威ある格調高いものに」(芸能) ― スポニチ Sponichi Annex ニュー
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大みそかの「第58回NHK紅白歌合戦」の番組概要が10日、東京・渋谷の同局で発表された。昨年はDJ OZMA(年齢不詳)のバックダンサーが裸に見えるボディースーツ姿で出演し苦情が殺到。その反省を踏まえてか、NHK側は「日本一権威ある歌番組」「格調高い紅白に」と強調した。
番組の三溝(さみぞ)敬志プロデューサーは、今年の抱負について「日本一、権威ある歌番組として愛されるようにしたい」と説明。内容については「視聴率を取るため何かをするのはやめる。30代後半から50代までの大人がじっくり聴ける紅白、格調高い紅白にしたい」とした。
昨年はリハーサルで水着姿だったDJ OZMAのバックダンサーが本番で裸スーツに変更して登場。説明を受けていなかったNHK側は何の対応もできず騒動を招いた。
こうした不測の事態への対応についても「問題以降、生番組の時は出演者に“品位ある番組を作りましょう”と同意を得ている。カメラワークを含め突発的事態にも対応できるようになった」と万全であることを強調。DJ OZMAの今年の出場については「何も決まっていない」としたが、「ノーモアDJ OZMA騒動」というNHK側の強い意志がうかがえた。
一方、マンネリ化が指摘される紅白の“改革”を進める考えも強調。「紅組と白組の対決という番組の根幹部分を見直したい」とし、具体的には紅白どちらの組にも属さない“特別枠”をもうける。“特別枠”の歌手は企画コーナーなどで出演させることを検討しているようだ。
三溝氏は、矢沢永吉(58)や竹内まりや(52)らが出演した同局の歌番組「SONGS」の制作担当。この日も「SONGSで培った絆(きずな)は大切にしたい」と話していることから、紅白未出場のビッグネームが特別枠で出場する可能性も十分にありそうだ。
[ 2007年10月11日付 紙面記事 ]
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デイリースポーツonline/紅白特別枠 永ちゃん、まりや候補浮上/芸能・社会
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大みそかに行われる今年の「第58回NHK紅白歌合戦」の出場歌手に“特別枠”が導入されることが濃厚になった。NHKは10日、今年の紅白のテーマが「歌の力、歌の絆」に決まったことを発表。コンセプトである「歌力(うたぢから)」を前面に押し出すことで、目玉として紅、白のどちらにも属さない出場歌手による“企画コーナー”を用意。その候補として、矢沢永吉(58)、竹内まりや(52)ら、まだ紅白に出場していないビッグネームにアプローチする構えだ。
紅組と白組の対戦という紅白歌合戦の固定したスタイルから大きく離れる企画が登場する。
今年の紅白を担当する三溝敬志プロデューサーは「企画性あふれるコーナー」と説明。紅組、白組以外に、何らかの名称をつけた“特別枠”を導入する考えを明かした。
この日NHKは、09年に60回目となる紅白を、メモリアルにすると発表。それに向けて、今年から3年間の共通コンセプトワードを「歌力」とするとした。そのコンセプトに沿って、まさに“歌力”にこだわった選出を行い、出場してもらうというのだ。
同プロデューサーは「どんな歌手をブッキングできるか、1人なのか複数なのか。ということも絡んでくる」と、現時点で具体的なものは、はっきりしていないが「出場歌手の発表の仕方も考えてます」と、特別な枠であることを示唆した。
紅白では、79年の第30回を記念した際に故美空ひばりさん、故藤山一郎さんが特別出演という形で登場した例があるが、60回のメモリアルに向けて、企画が前提となる“特別枠”の出場歌手選出は初めてとなる。
当然、候補として浮上するアーティストも大物クラス。音楽番組「SONGS」も担当する同プロデューサーは、選考にあたり「『SONGS』でつながった絆は大事にしたい」と明かした。まずは、同番組に出演して大きな反響を呼んだ矢沢永吉、竹内まりやらへアプローチを図るもようだ。