石原慎太郎の問題発言 1
石原慎太郎は、20日に行われた日本外国特派員協会での講演で、3つの問題発言をした。
その一つ目がこれ。
「日本は核兵器(保有)に関するシミュレーションぐらいやったらよい。これが一つの抑止力になる」
一応、「個人の考えだ」という注釈付きの発言なんだが、日本のリーターになる可能性のある”個人”の考えとしては、実に危険な発想である。
それは「シミュレーションぐらい」で終わるとは、到底思えないからだ。
というのは、ある日突如、日本が核兵器保有のシミュレーションをやったら、周辺国の衝撃はかなりのモノだろう。
しかし、これだけ吹聴しての「シミュレーションぐらい」なんだわ。
それでビビる相手じゃないのだ。
「どうせ、シミュレーション止まりなんだろ?」と鼻で笑われるだけ。
何の”抑止力”にもならない。
となると、更に”その上”が求められるのは当然の流れ。
しかし、日本国民はそれを望んでいない。
世界唯一の被爆国で21万人超の死者を出し、福島第1原発の悲惨な事故を間近で見てる日本人の多くは、「シミュレーションぐらい」でさえ望んでない。
第一、核兵器に”抑止力”を求めたら、
結局最後は核保有国になるしかないのだよ。
それを「個人の考え」であろうが無かろうが、限りなく公人に近い石原が発言したら大問題。
実に不愉快で危険な問題発言だと思う。
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