辻井伸行&BBC交響楽団 | 手術室発、日本の医療へ

手術室発、日本の医療へ

毎日の麻酔業務におけるミクロなことから始まり、そこから浮かんでくるマクロな日本の医療全体についてまで、感じること、考えることを書き残していきます。専門的なことも書きますが、一般の方にも読んでいただければと思います。

久しく行っていなかったコンサート。

日本が誇る逸材ピアニストである辻井伸行さんのコンサートは前々から行ってみたかった。
たまたま、応募していたコンサートのチケットを入手できたので、かなりの期待をして行った。

前座の曲はどうでもよかった。
ラフマニノフの協奏曲2番。
いきなり背筋がゾクッとするほどの美しさ。

しかし、曲が盛り上がってくると肝心のピアノが聴こえない。
オーケストラの音は鳴っているのだが、ピアノが聴こえてこないのだ。
これには閉口した。
辻井さんも懸命に弾いているのに、音がオーケストラにかき消されている。
オーケストラが鳴らしすぎなのか、ホールが大きすぎたのか、わからない。

しかし、ここは悪名高いNHKホール。
やはりホールがでかすぎるのだろう。

昔もホールのでかさに音の伝わりが悪くて泣けたことがあったのを思い出した。

ここはクラシックのコンサートなどするところではない。
なんで、よりによって、ここで開催するのか。。。
主催者のエゴが見えたような気がした。

気の毒なのは、演奏者たちだ。
・・・否、そうは思いたくないが、共犯者かもしれない。

今後は、ホールを選んで、リサイタルを選ぶことにしよう。
せっかく期待していた辻井さんのコンサートであったが、ちょっと不完全燃焼。
演奏者は頑張っていたのだが、いかんせん、ホールがひどすぎて。。。

主催者には音の物理的な限界を考えてほしい。

まあ、久しぶりのナマの音楽に、リフレッシュはできたのはよかったが。