哲学は時間がかかる、と指導教授は仰った。
たしかにその通りだと思う。時間がかかる。そして、日々の進みもとても地味で地道である。
また、最後は孤独な闘いになる、とも仰った。
これもまた実感している。
確かに、一人だけでやれることには限界があるということも、
また、哲学はチームワークだ、という分析系の先生の仰ることも分かる。
ひとつの(研究)方法として、そうした考え方・やり方は必要だろう。
けれど、結局は独りで闘うしかないのだろうと思う。
「犀の角のようにただ独り歩め」(『ブッダのことば』中村元訳 岩波文庫)
東洋思想には、上手く心を開くことができないけれど、
折々にふと、こうした言葉を思い出す。