今大会も熾烈な闘いとなったジュニアクラス
開幕より若干台数は減ったものの、今大会開催レースの中では最多の全17台
しかもその顔ぶれは、かなり濃いメンバー達(間違っても、顔が濃い訳ではありませんよ)
昨年までこのレースを戦っていた和田賢志郎選手は今シーズンから国内最高峰のSuper KFにステップアップし、早くも先日の第6戦では初優勝を達成するなど、西地域のレベルの高さを証明しました。(賢志郎おめでとう)
その和田が抜けても次を狙う若手がゴロゴロいるほど層が厚い西地域
だからこそ毎戦激闘が見られます。
タイムトライアル(7分)
ルーキー#14牧野任祐選手を先頭に15台がコースイン
#2 福住仁嶺選手は遅れて入ってくる
タイムが詰まりだしたのは中盤
#27 林周平選手が47秒中盤に入れると、地元の#22 山田竜輝(りゅうき)選手が上回ってくる
さらにそこに開幕Winnerの#11 山内飛侑選手が加わり慌ただしくなってきた。
終盤7周目の計測で林がここまでのトップタイム47"296をマークしたところで#12 中村魁生選手からチェッカー
逆転を信じて最後のアタックを掛けていた山田が47"262と0"03秒速く帰ってきて勝負あった
地元の意地に掛けてポール奪還
後ろは、林・山内・福住・#19堀尾風充選手。スポット参戦の#29 中川達哉選手も健闘して6位に入った。
予選15周
間合いが合わず2周のローリングからスタート
まずは山田が1コーナーに入り、2番手は山内。チームメイト林をパスして4コーナーで山田の横を伺うも前には出られない。5コーナーを山田・山内・林・福住・堀尾・#16 吉田恭選手・牧野の順で立ち上がる。
2周目の4コーナーで林が飛び込んで2位に上がると、後ろの集団にも動きがでて、堀尾・牧野が福住の前に立ってきた。昨年のwinner福住は今一つペースが上がらず、前の集団から遅れを取ってしまい、第2集団バトルとなる。
これで、トップ集団は5台に絞られた
山田・林・山内・牧野・堀尾の隊列は一瞬の駆け引きで順位を入れ替えながらのラップが続いていく。
まさにこのクラスは速さだけでは勝てないと言うことを見せ付けるかのような、ポジション争い
抜かれる瞬間も、頑張りすぎるとロスになり次の展開へ置いていかれてしまう・・・
つまり、抜かれ方も上手くないと勝ち目が無い
結局この5台のトップ集団はこのあともパレードの様な、抜きつ抜かれつを演じ林を先頭にチェッカー
決勝20周
今年最後のジュニアクラス参戦で、悲願の初優勝に向けてまずはポールスタートの林
横には、先日のワールドカップ併催レースで、大雨のコンディションを制した堀尾と中部j勢がフロントローから。
2列目には山田・牧野の関西勢
ランキングリーダー山内は5番手からのスタートとなった。
ゆっくりとしたローリングがイエローラインに差し掛かりブラックアウト
まずは林が今度はきれいにスタート決めるが、中団あたりのマシンが接触
8番手スタートの中村 12番手#20 横山宗生選手 14番手#26 近藤健太選手の3台が早くもこれで第2戦終了に・・・
上位陣は2番手堀尾が苦手なスタートでポジションを落とし、5番手から逆襲のシナリオを描いていく。
この決勝ヒートも予選同様5台に絞り込まれ、なんだか予選に続き、第2章が始まったような展開
終始、林がラップリーダーで序盤の主導権を握っていくも6周目に山田が動き、ここから少し変化があった。
中盤、牧野がラップリーダーに立ち、林以降のライバル達を必死に押さえ込んでいく
このまま残り6周の終盤に入って行き、ドラマはここから始まった
この残り6周は誰が勝ってもおかしくないバトルに発展
5台が完全パックになってのガチンコバトルは圧巻でした
最後の最後までこの5名のドライバーは勝ちにこだわり、果敢に攻めていく それでもフェアーなライン取りで絶対にライバルを弾き飛ばしたりしない素晴らしいテクニック
見るものを魅了した最高のバトルが、刻一刻とチェッカーに近づいてくる。
観客席は静まり返って、ただただ5台を目で追いかけるだけ・・・
いよいよファイナルラップ
泣いても笑っても残り1周は、開幕2連勝のかかった山内が先頭で入っていく。
まさに今回は速さより展開でここまで来た山内
この1周を大事に走りきり、最高の開幕2連勝達成~
前日の練習走行では「他よりも3秒遅い・・・」と凹んでいた彼
思い返せば、開幕のときも同じこと言ってたような・・・?
これは、毎度の三味線か?ジンクスか?
どちらにせよ、今日の勝利は最高の父の日のプレゼントになったはず
レース後パドックに伺って「いい父の日になりましたね」と声をかけたら、「家には父の日も母の日もないんです・・・」とお父さん
飛侑よ!これを機にこれから親孝行しなさいよ(笑)
2位にはコチラも2戦連続の林
「結果は負けたけど、納得のいくレースだった。あと1周あったら分らなかったよ」と林パパ
3位には山田が意地を見せ表彰台獲得
それにしてもホントたまたまあの周でチェッカーだったと言うくらい、いつまでも見ていたいバトルでした。
この5人今後も大注目です
これだからカートレースはオモシロイ
特に西地域は一見の価値ありです
みんな素晴らしいレースをありがとう