今週の獣拳 #3 | 振り向けば二次元

今週の獣拳 #3

今週の主役はジャンもしくは雑巾(笑)
錘入りの特製雑巾による雑巾がけ修行の結果、ジャンは敵を倒すことが出来ました。
ん~、それにしても、あんな短時間でそんなパワーを身につけるとは、野生児恐るべし……と言うか、ヒーロー物のご都合主義って凄い!

今週もメレ様はイイ味出てました。
試練を受けるリンシーの受付案内を行って「試しの房」の前でリンリンシーが出て来るのを待ちわびては、期待を裏切られるメレ様。
そんな退屈な作業も理央様への愛があれば何のその、とは言え、もう残りのリンシーは1体だけ。
メレ様は、一体、何体のリンシーに無駄に付き合わされたんでしょう?
最後の1体がリンリンシーへと変わったことで、ちょっとは苦労が報われたのでしょうか。

その頃スクラッチでは、ランはロボタフ相手に突きの鍛錬中で、レツはトンファー技に磨きをかけていました。
ジャンもやりたくて、強引にランをどかしてロボタフに殴り掛かりましたが、ラン用のスピードに設定されたロボタフの動きについていけず、反撃を喰らって転倒。
ランはあのスピードで毎日1000回の突きを繰り返すんですね。
助け起こされたジャンは、ネコ師匠の用意した特別メニューによる修行をすることになりました。
それが、今回のサブタイトルにもなった"そうじ"である雑巾がけです。

雑巾がけって、筋トレには結構良いらしいです。特に足腰に効くとか…。
でも地味だし、面白みに欠けます。
拭く傍から、床に変化が見られるとやりがいもあるんですけどね。
だから、小学生時代、普段の掃除の時間の雑巾がけは嫌いだったけど、ワックス掛けの後の雑巾掛けはそんなに嫌いじゃありませんでした。だって、ワックス掛けた後の滑りの悪い床を雑巾掛けすると徐々に滑りが良くなっていくから、成果が判り易いんだもん♪
同じ理由で、腰入れて磨く程に照りが出て滑りの良くなる昔のモップ掛けは好きでしたが、軽く撫でるだけでOKで拭き込んでも変化が感じられない今のモップ掛けは嫌いです。

おぉっと、脱線してしまいましたね。
とにかく、ジャンにとっても雑巾掛けは面白いメニューではなかったと見えて、最初は不評でした。
でも、ギュウヤに負けて帰って来てロボタフ相手にギュウヤ攻略の特訓をしようとしても、ネコ師匠に捕獲されて雑巾掛け修行に逆戻り。
その陰では、つまらなくてダダこねてジャンが投げ出した雑巾が妙な音を立てていました。
訝しげにランが拾おうとすると、これが重い!
それをジャンは普通の雑巾のように軽々扱っていたのでした。

ジャンは、ネコ師匠の口上に乗せられてちょっとは雑巾掛けに前向きになっていたものの、ギュウヤに破れて"そうじ力"に対する興味が薄れていました。
でも、ネコ師匠は付きっきりで雑巾掛けの修行をさせます。
雑巾が破れれば、容赦なく
「美希に言って、新しい雑巾貰って来い」
ジャンは不満たらたらですが、素直に従ってました。
一人で替えの雑巾を取りに行かされても、途中で逃げ出してサボったりしないところは感心です。まぁ、そんな悪知恵は持ち合わせてないだけなんだろうけど…。

破れた雑巾を美希さんのところへ持って、ジャンは不満そうに
「新しい雑巾くれ」
横柄に言い切って、ついでに愚痴もこぼしたりしてましたが、美希さんは嫌な顔一つせずに新しい雑巾をくれました。
その際、奥に積まれたスクラッチマーク入りの段ボール箱を開けて雑巾を取り出してましたが……あれ全部、ジャンのために用意された錘ポケット付の雑巾ですか?
少なくとも、あの1箱は錘ポケット付の雑巾が詰まってるんじゃないかと思うのですが…。
雑巾に錘を詰めながら、美希さんはジャンを諭します。
「マスター・シャーフーがあなたの為に考えてくれたキャッチフレーズは何だった?」
「体に漲る無限の力、アンブレイカブル・ボディ」
この時のジャンの言い方からして、やっぱり内容は解らないまま教えられた言葉を唱えていただけって感じられます。
「そう。ファンタスティック・テクニックでもオネスト・ハートでもない」
美希さんは、ジャンにはジャンの闘い方と強みがあることを強調しつつ、トドメの一言。
「シャーフーのメニューで修行すれば負けない」

美希さんのトドメの一言に乗せられて、ジャンは張り切って雑巾掛け修行に精を出しました。
気前よくサービスされた錘が詰まっている雑巾を普通に絞るとは、恐るべきパワーです。
この絞りの部分も修行のうちだったのですね。
縦横無尽に、大変無駄の多いコース取りでトレーニングルームの床に雑巾をかけまくるジャン。
画面に映ってるだけでも随分と雑巾掛けしてますから、演じた鈴木裕樹くんは大変だったでしょうねぇ(^_^;)

どえらいパワーで磨かれて床がピカピカになったところで、この修行は修了。
雑巾掛けに夢中になるあまり敵の来襲に気づいていなかったジャンを、ネコ師匠が前線に送り出しました。
すると、錘入り雑巾を持ったままでかけていくジャン。
変身後はその雑巾で、錘だけ捨てて地面に雑巾掛けしながらギュウヤと激突。
パワー対パワーの激突では、姿勢が低い方が有利ですね。
そもそも牛は、前方からの足元への攻撃には弱いし…。
加えて、錘入り雑巾を難なく絞ったそのパワーで、ジャンはギュウヤの角をねじりました。ああ、こんなところにも修行の成果が…。

ジャンがパワーで押し切ってギュウヤをボコボコにすると、ギュウヤはお約束の巨大化。
巨大化した際に、ねじられた角は元に戻った模様です(苦笑)
そして、バエ様の出番。
「解説はお馴染みの憎き小娘メレさん」
と、またしてもメレ様に暴言吐いてましたが、今週のメレ様はちょっと機嫌が良かったのか、冷めた感じではあるもののバエ様に付き合ってくれました。
「やったわ♪」とか「まさか、やられた振りだったの!?」など、結構夢中になって戦闘に見入っていた模様です。
しかも、ゲキトージャが勝利してもすぐにバエ様を飲み込んだりせずに、
「はしゃいでいられるのも、それまでよ。だって……」
と、意味深な囁きをバエ様の耳に…。

臨獣殿で何が起きているのか知らないスクラッチでは、ランとレツの雑巾掛け修行の記録映像をジャンと美希さんが楽しそうに眺めていました。
オフィスに戻って来たランとレツは、それを見てアタフタ(笑)
あわてて映像を消すと、雑巾掛けで勝利したことに浮かれたジャンがランとレツの足元を雑巾掛けして追いかけ回して大騒ぎ。
積み上げられたスクラッチマーク入りの段ボール箱が崩れ、追い回される逃げるランとレツを見ながら、美希さんとネコ師匠は茶を啜っていました。


<今週のネコ師匠>
相変わらず、ジャンには「ネコ」と呼ばれているネコ師匠。
ランとレツが、マスター・シャーフー」と呼んで敬うポーズを取ってるすぐ傍で、
「よぉっ、ネコ!」
とジャンが片手を上げて軽く挨拶しても、全く咎める様子はありません。
この調子でジャンには最後まで「ネコ」と呼ばれ続けて欲しいです。

「暮らしの中に修行あり」
と言うことで、ジャンにトレーニングルームの雑巾掛けをさせるネコ師匠。
それを眺めるランやレツの様子から、2人も昔やはり雑巾掛けさせられてただろうことは察しがつきましたが、それぞれの特徴に合わせて雑巾の掛け方が違っていたところが面白かったです。
ジャンには錘入りの雑巾でしたが、ランにはタイムアタック、レツには両手両足による雑巾掛け。
ランは根性でタイムを詰めたとして、レツは一体どんな技を使って効率よく雑巾掛けをしたのか気になります(^_^;)

あのネコ手で雑巾を突き出したり、実践的な修行がしたいとダダをこねるジャンの襟首を掴んで引きずっていくネコ師匠の姿が愛らしかったです。
しかも、ネコ師匠はさすがマスターだけあって、パワーの点でも皆の上を行ってます。
ランが驚いた錘入りの重~い雑巾を、あのネコな片手の先で軽々と…(^_^;)

しかし、キャッチフレーズを考えたのはネコ師匠だったとは…。
と言うことは、あの「技が彩る大輪の花、ファンタスティック・テクニック」のキャッチフレーズも、そして多分ポーズもネコ師匠が考えたんですね(^_^;)
かなり恥ずかしいです。
そんな師匠についていて、レツのセンスは大丈夫なのか?