”こわさを知る” 『平成23年7月掲載』
◇指導者は世間のこわさを知り身を正していかなければならない。
指導者、最高責任者になると、
直接叱ったり注意してくれる人がいないから、
ついこわさを忘れがちになる。
しかし、よく考えてみれば、
社長とか総理大臣といった最高責任者でも、
直接にはだれも叱ってくれないが、
過ちがあれば必ず世間大衆というか国民の罰が返ってくる。
だから、総理大臣であっても国民にこわさを感じ、
政治に誤りなきを期さなくてはならない。
そういうこわさを知ることが指導者にとってきわめて大切だと思う。
松下幸之助