以前、大学院入試予備校のガイダンスで、教授の話を聴き、パンフレットをもらっていた大学のオープンキャンパスが今日だったので、行ってきました。

今年の1月末頃から考え始めた、臨床心理士指定大学院の受験。
4月以降は保留状態で、今日も、行こうか行くまいか、直前までグズグズしていたのですが・・・
心理学研究科は、他の科よりも遅い時間からの開始だったので、こんな優柔不断な私でも間に合いました。

駅から大学までの道のりで、駅へと戻って行く大勢の高校生や若者たちとすれ違いました。
中には親子連れや、母親が一人、という姿もあって、年齢的には保護者世代に入る私は、きっと保護者と思われるだろうな・・・ などと考えながら、大学に到着し、受付へ。
すると、顔を見ただけで何にも聞かれずに、大学院の資料を渡されたので、少し驚きました。私くらいの年齢の人も来ているんだ。。。
心理学研究科全体説明会が行なわれる教室に入ると、たくさんの大学生たちに混じって、私よりも年配と思われる人たちもちらほら・・・

全体説明、専攻ごとの説明の後、希望者は個別相談や過去の入試問題の閲覧ができました。
私は、相談するほどの準備も何もできていないので、過去問を眺めていました・・・ 英語も専門も、チンプンカンプンでした!

それから、この大学の特色である、心理カウンセリングセンターの見学。
年間、のべにして、2,200~2,300件ほどの相談件数があるとのこと。

案内してくださったのは、この大学に興味を持つ、きっかけとなった、がん医療における患者・家族、医療スタッフ等に関わる心理臨床学的研究や、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)に関する研究をなさっている教授でした。
穏やかな笑顔が、とても印象的でした。

カウンセリングセンターには、プレイルームもあって、子どもたちも訪れることを実感。
最後に、数部屋に分かれたカウンセリング室を見て・・・
人のいないカウンセリング室の空気には、何というか、悩み事が立ち込めているようで。

たとえ、英語論文が読めるようになったとしても、多くの専門用語を覚えたとしても、研究論文を書けたとしても、結局は、心の悩みを抱えて相談に訪れる方々と面と向かい合うことが、そして、少しでも安らぎを感じてもらうことができる能力なのだ、はたしてそれが私に修得できるのだろうか・・・と痛感してしまって、「もう、臨床心理士のことは今日限りにしよう。今日は、それがわかっただけでも来てよかった」と、なんともいえない気持ちになりました。

ところが、帰り道で一緒になった方(たぶん私より年長で、現在、予備校に通っているとのこと)と、お話しているうちに、再びやる気が出てきたみたいで・・・
いや、でも、きっと無理。きっぱりと諦めよう。。。

もやもやしながら、ふと立ち寄った書店で買った本は、タイトルに「こころ」が入っているものが2冊、「心理学」が入っているものが1冊、他に、日本で翻訳がベストセラーになった心理学的なテーマの本の原著。

本当に優柔不断です。
カウンセリングを受けなくてはならないのは、他ならぬ私なのかもしれません。
心のどこかで、ずっと溺れているような気がしています。
早く岸に上がりたい!