修業時代日記~第6話
198×年○月×日
自分はB型だ。
よく人に「何型?」と聞く方がいるが、「B型。」と答えると、「え~~~~ビ~~~~~がた~~~~~?!!?」
、、、、と嫌がられる。
「人に聞いといて失礼だな!!」、、、、と思う。
血液だけで人を判断するなッ!!人間は4種類の性格しかないの???
しかし、人から言わせると自分は典型的なB型だそうだ、、、、。
、、、、、自分の性格は自分で分かっているつもりだが、、、、、そうだな。
<熱しやすく、冷めやすい>
、、、、、、この性格は間違いない。そう、飽きっぽいのだ、、、、。
大好きなTVゲームも今まで相当な数をやってきたが、全部クリアしたものは、ほとんど無い。
飽きてしまう、、、、、。
何をやっても続いた試しがない。
こんな性格だ。親も分かっていると思うが、きっと将来が心配なのだろう、、、。
成績のよい優秀な兄と比較され、「お兄ちゃんを見習いなさい!!」とよく言われる。
受験勉強頑張って、いい大学に行って公務員にでもなってもらいたいと思っているに違いない。
、、、、、、しかし、、、、、、。
もう決めたのだ、、、、、。
俺は、、、、、、、、、
フランス料理の料理人になる。
PM10:00過ぎ。
両親が帰ってくる。
「あのさぁ~、、、、、、、」
「何??」
「俺、料理人になろうと思うんだよね。」
「??あんた?何言ってんの??」
続けて母が言う「そんなのやめて、公務員になったほうが将来安泰よ!」
、、、、、、予想通りの答えが返ってきた。
「いや、もう決めたから。」
「お兄ちゃんを見習いなさい!!」
!!でた!!得意のセリフ!!必殺技だ!
しかし、今日は自分も引かない。
「もう決めたから!!」、、、、、同じセリフしか出てこない。
「もう決めたから!」
「中学卒業したら、、、、、、、、、、M国に入るから!!」
「もう決めたから!!」
自分の飽きっぽい性格は分かっているつもりだ。
それでも、フランス料理は自分の一生の仕事になる、、、、やっていける自信が不思議とあった。